俳優本木雅弘(58)が23日、都内で、公開中の主演映画「海の沈黙」(若松節朗監督)の舞台あいさつに出席した。
「北の国から」「やすらぎの郷」の脚本家倉本聰氏(89)が、35年ぶりに映画の脚本を手がけた大人のラブストーリー。本木は孤高の画家・津山竜次を演じた。本木は「みなさんに見てもらえることで正真正銘、安堵(あんど)しています。きっと倉本先生も(住んでいる)富良野で安堵していると思います。いろいろなことがみんな、自分事になる作品だと思う」と話した。
世界的な画家・田村修三を演じた石坂浩二(81)は「役者というのは作品を撮って公開されるまで怖いものなんです。もの作品は1年半くらいビクビクしていました。公開されなくてもいいくらいに思ったりもしますが、公開されたのでしょうがないなと思っています」。
全身入れ墨の女・牡丹役の清水美砂(54)は「17歳の時から、いつか倉本先生の作品に出られる大人の女優になるぞと思ってきた。今回、牡丹という役で願いがかないました。ただ、これが倉本先生の最後の作品になるということで、センチメンタルな気持ちになっています」。
バーテンダーのあざみを演じた菅野恵(30)は、倉本氏主催の舞台「富良野GROUP」に出演経験がある。この作品が映画初出演だが「昨日、倉本先生と電話したら『どうだった』と聞かれました。みなさん、SNSで発信してください」と笑顔を見せた。
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本木は、印象深いシーンについて「入れ墨姿で全裸で横たわる清水美沙さんとの一瞬のシーン」と振り返った。1992年(平4)の本木の主演映画「シコふんじゃった。」でヒロインを演じた清水について、「その後、95年のNHKドラマでは妻役で、清水さんの髪の毛をはさみでザクザクと切り刻んだ。今度は入れ墨を彫りまくる。どうも清水さんとは普通の関係でいられない」とコメントした。
清水は「今回は最後の夢のシーンだけ一緒。そのシーンに全身全霊かけて思いを表現したいと思って、若松監督に全てを委ねて全裸になりました」。本木が「女優魂を垣間見た」と言うと、清水は「大好きな本木さんなので、愛を込めて」と笑顔を見せた。
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