デイ2では、序盤のSS2でスローパンクによる1分弱のロスから追い上げ、0.1秒差の総合4番手につけていた勝田。大会の折り返しとなるデイ3では、チームへマニュファクチャラーポイントを持ち帰るべく、さらなるポジションアップを目標に走り始めた。
この日1本目のスペシャルステージ（SS）10では、安全を期しての7番手タイムというスロースタートとなったが、続くSS11では3番手タイムを刻む好走を披露する。
その結果、総合順位でアドリアン・フルモー（フォード・プーマ・ラリー1）をパスし、表彰台圏内の3番手に浮上した。
午前最後のSS12では、深い林道の中速コーナーでハーフスピンを喫し、すぐ隣の崖へ転落しかねない状況となったが、マシンはアウト側の立ち木にぶつかって一度停止。幸いにもダメージは少なく、無事に走行を続けた。
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いよいよ暫定獲得ポイントが決まる午後のステージでは、SS13、14でペースを上げて3番手タイムを連続マーク。最終的に、フルモーと5.4秒差の総合5番手でデイ3の再走ステージを終えている。
●勝田貴元（トヨタGRヤリス・ラリー1）
2024年WRC第13戦ラリージャパン デイ3：総合5番手
「（SS12）では、まず、もっとグリップが良いと思ったままでコーナーに入っていったら、アンダーステア（ジェスチャー）になり、そのままアウト側の苔に乗ってスピンしてしまいました。もちろんペースノートの情報をもとに走っていたので、驚きました。道から外れなかったところは少しラッキーです」
「今日は全体を通して、メンタル的に難しい一日でした。もちろん、攻めたくても難しいときがありました」
「今日は何回かタイムをロスしてしまいましたが、それでもクルマを安全に運ぶことができて良かったです」
「（マニュファクチャラー争いについては、）事前に練ってきた戦略に沿って戦っていきたい気持ちはありますが、良くも悪くもない状況です。なので、明日逆転できるかはわかりません」
「ただもちろん、諦める気持ちはないですし、とにかく集まってくれたファンのためにも僕は良い走りをしたいです」
「ファンの皆さんの前で表彰台に乗りたい気持ちもありますが、明日はタイトル獲得を最優先したい気持ちもあります」
「明日のラリー最終日は複雑な状況になると思いますが、自分のことをサポートしてくれたチームやファンの皆さんのためにも、しっかりと自分の仕事をしたいです」
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