現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住64歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:64歳男性同居家族構成:本人、妻(63歳)
居住地:埼玉県
リタイア前の雇用形態:公務員
リタイア前の年収:900万円
現在の資産:預貯金5000万円、リスク資産100万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:共済年金(厚生年金)45年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):27万2301円(44年特例適用、加給年金含む)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険約4万1666円
配偶者の年金や収入:厚生年金13万1452円(年額)、給与収入150万円(年額)
「預金を取り崩さずに生活できている」
今回の投稿者は、44年特例(厚生年金保険に44年以上加入すると、特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分に加え定額部分が受給できる制度)で年金を受給している64歳の男性。現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答しています。その理由は「まだ預金を取り崩さずに、夫婦の年金で生活できているから」とのこと。
ひと月の支出は約「40万円」。今後、国民年金の受給が始まれば、年金だけで「毎月賄える」と回答されています。
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「アルバイト代を海外旅行の貯蓄に回している」
現在は「週3日程度、公園管理のアルバイト」をしていて、年金以外にも「月8万〜9万円の収入」を得ているそう。生活費は年金で賄えるため、アルバイト代は「夫婦のスポーツジム代と海外旅行の(ための)貯蓄に回している」と娯楽費のやりくりを工夫している様子です。
「投資について勉強しておけば良かった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「株などの投資についてもう少し勉強しておけば良かった。ほぼ貯蓄のみでした」と振り返ります。今の生活の不満については「年金が今後のインフレに追いつかなそうなのが心配。子供たちには、個人年金保険やNISAで将来の生活防衛資金を確保してほしい」とコメント。
いっぽうで「平日に自由があるのでイベントや特売など混雑を避けることができる。年金支給日以降に夫婦で2カ月に一度の、そこそこお金のかかる外食をするのが楽しみ」と年金生活の楽しみも教えてくれました。
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(文:あるじゃん 編集部)