2006年から芝1200mで行われるようになり、2014年からはジャパンCとともに最終競走に組み入れられるようになった。京都競馬場の内回りコース芝1200mコースはバックストレッチ中ほどからスタートするワンターンコース。スタートしてすぐに上り坂となるためペースは上がりにくい。過去10年で上がり3ハロンの上位3頭馬は[4-5-5-21]。コーナーリングも含め、長く良い脚を使える馬が有利にレースを運べる印象だ。
◎ビッグシーザーはオパールS優勝馬。芝1200mのリステッドレースを3勝し、オーシャンS2着、函館スプリントS3着と重賞制覇まであと少しのところまで来ている。前走のオパールSは外枠から二の脚を利かせて先行。58kgを背負っていたことが影響したのか、最後の直線でやや手応えが悪くなるようなシーンもあったが、外から2着馬が来ると再び脚を伸ばして僅差の勝負を勝ち切った。悲願の重賞制覇が見えてくるような内容だった。
〇エイシンスポッターは昨年の3着馬。メンバー最速の末脚で追い込みながらも勝ち馬に0.4秒及ばなかった。京都競馬場は[2-0-1-0]と相性が良く、内回りコースでも[1-0-1-0]。条件的には外回りコースの方が合っているのだろうが、坂の下りを利用して加速力を得ることが出来るのが魅力だ。展開に左右される面は否定できないが、昨年のオーシャンS3着で、今夏のキーンランドCは2着。その末脚は魅力だ。
▲アグリはシルクロードS2着。良績は[3-0-2-1]の1400m戦だが、昨年の高松宮記念では最後の直線で1度は先頭に立つようなシーンがあって、昨年のスプリンターズSも0.5秒差7着。香港のチェアマンズスプリントプライズ含め強い相手に健闘を続けている。今夏のCBC賞は外枠とトップハンデが応えたような格好だったが、前走のスワンSはハイペースを先行して0.5秒差に粘りこんだ。ここでも互角だ。
△ウインカーネリアンは春の高松宮記念4着馬。前走のスワンSは、結果的には先行馬が総崩れとなる中で0.3秒差6着。着順イメージほど悪い結果ではなかった。逃げなくても競馬は出来るはずで、好枠を味方にしたい。
全4勝を1200mで記録している△グランテストと追い込み鋭い△モズメイメイ。最後にCBC賞を勝った△ドロップオブライトの名前をあげておきたい。