セリエA第13節が23日に行われ、パルマ・カルチョとアタランタが対戦した。
昇格1年目のシーズンを戦うパルマ・カルチョは、前節終了時点で2勝6分4敗という成績を残しており、13位で11月のインターナショナルマッチウィークを迎えた。中断期間明けの1発目では、9勝1分3敗で勝ち点「28」を積み上げ、現在2位と優勝争いに加わっているアタランタをホームに迎える。日本代表帰りのパルマ・カルチョにGK鈴木彩艶も問題なくスターティングメンバーに名を連ねた。
試合の均衡は立ち上がりの4分に破れる。アタランタは敵陣でイサク・ヒエンがボールを奪ったところから攻撃に転じると、マリオ・パシャリッチが右へ展開。ボックス右のスペースへ走り込んだラウル・ベッラノーヴァがクロスボールを上げると、最後はマテオ・レテギがヘディングシュートを叩き込む。現在セリエAの得点ランキングでトップを独走するレテギが、13試合目の出場にして12点目を挙げ、アタランタが先手を取った。
このゴールで勢いに乗ったアタランタは直後の8分、敵陣右サイドでクリアボールを拾ったオディロン・コスヌがアーリークロスを送ると、相手に当たって跳ね返ったセカンドボールをパシャリッチがつなぎ、最後はアデモラ・ルックマンが押し込む。アタランタがリードを広げたかに思えたが、ここはオフサイドのため得点は認められない。
それでも39分、アタランタは左サイドから前進すると、大外でボールを受けたマッテオ・ルッジェーリがルックマンとのパス交換でボックス左深い位置へ侵入。折り返しをエデルソンがダイレクトで押し込み、アタランタが2点をリードして前半を終えた。
後半に入ると立ち上がりの49分、パルマ・カルチョが反撃を開始。バレンティン・ミハイラからの縦パスを受けたマッテオ・カンチェッリエーリが、見事なターンで前を向き、左足を振り抜く。強烈なフィニッシュを突き刺し、パルマ・カルチョが1点を返した。
その後、54分にはレフェリーへの意を唱えたアタランタを率いるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、退席処分を受けるアクシデントも発生。アタランタとしては1点差、かつ監督不在と嫌なムードが漂ったが、75分には決定的な3点目をゲット。シャルル・デ・ケテラーレ、エデルソンと繋いで、右サイド大外のファン・クアドラードがクロスボールを送ると、最後はファーサイドに入ったルックマンがダイレクトでボレーシュートを沈めた。
試合はこのままタイムアップ。アタランタがセリエAで5連勝、チャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦では6連勝と好調をキープしている。パルマ・カルチョはこれが2試合ぶりの今季3敗目。GK鈴木にとっては、リーグ屈指のアタランタ攻撃陣を相手に、悔しい結果となった。
次節、パルマ・カルチョは12月1日、アタランタと同様に上位争いに名を連ねるラツィオをホームに迎える。一方、アタランタは26日にCL・リーグフェーズ第5節でヤングボーイズとのアウェイゲームを戦い、2日には次節のリーグ戦でローマとの一戦に臨む。
【スコア】
パルマ・カルチョ 1−3 アタランタ
【得点者】
0−1 4分 マテオ・レテギ(アタランタ)
0−2 39分 エデルソン(アタランタ)
1−2 49分 マッテオ・カンチェッリエーリ(パルマ・カルチョ)
1−3 75分 アデモラ・ルックマン(アタランタ)