自身の子育てで既成の抱っこひもの使いづらさを実感した男性が、育児中の父母の意見を取り入れたオリジナルの抱っこひもを開発した。抱っこ中に寝た赤ちゃんを起こさず布団に移せるよう前開きになっていたり、小さく畳んでポーチに収められるようにしたりといった工夫が満載。父親の困りごとを解決し、母親の助けになるよう目指す。
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相手先ブランドによる生産(OEM)を行う鞄(かばん)メーカーを経営する福井隆博さん(50)=大阪市。2021年に第2子が生まれた際、子育てに積極的に関わろうとしたものの、抱っこひもの使いにくさが壁になった。
「せっかく寝ても降ろす時に起きたり、僕に合わせてベルトを調整したら次に妻が使う時に困ったりして大変でした」と福井さん。本業で抱っこひもを作ったことはなかったが、次に続く父親たちのために自らの残念な経験を生かした商品を作ろうと決意した。
自分以外の意見も聞くため、京都市下京区にある親子のコミュニティースペース「オトナリラボ」代表の芳野尚子さんに協力を依頼、育児中の父母延べ約30人に使ってもらい2年かけて改良を重ねた。
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完成した抱っこひもは、少し成長しても使えるよう赤ちゃんが入る部分は長さが調節でき、メッシュ構造で風通しをよくした。一方、福井さんの最初のアイデアでは玩具をつるすフックや携帯電話が入れるポケットがあったが、赤ちゃんの抱かれ心地などを考えて不採用とした。
現在、予約受け付け中で、福井さんは「お父さんが子育てに参加しやすくなり、お母さんの助けになればうれしい」と話している。検索サイトで「ペアフック 抱っこひも」と入力すると製品サイトが出る。
問い合わせは(0120)677688=平日午前10時〜午後4時。
(まいどなニュース/京都新聞)
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