ブンデスリーガ第11節が24日に行われ、ホルシュタイン・キールとマインツが対戦した。
昇格組のホルシュタイン・キールはここまで10試合を消化し、勝ち点「5」の暫定17位に低迷。前々節はブンデスリーガ初勝利を挙げたものの、前節はブレーメンに惜敗し、連勝を逃した。在籍2年目の町野修斗はここまで4ゴールをマークするなど、前線の主軸として活躍しているが、チームとしては厳しい戦いが続いている。一方のマインツは勝ち点「13」の暫定12位に位置。今夏に加入した佐野海舟はここまで公式戦12試合に出場するなど、中盤の主軸として活躍している。町野と佐野の日本人対決にも注目が集まる一戦はどちらに軍配が上がるだろうか。
序盤からアウェイのマインツが優位に試合を進め、中盤に入った佐野もボール奪取や落ち着いた組み立てで攻撃をリードする。11分、敵陣右サイドへの大きなサイドチェンジを起点にナディーム・アミリが味方とのワンツーでボックス内右へ侵入。そのまま右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左下隅に突き刺さり先制に成功した。
1点ビハインドのホルシュタイン・キールはセットプレーや町野のロングスローでゴール前に迫るシーンを作るが、決定的なシュートを放つまでには至らず。一方のマインツはその後もやや押し気味に試合を進め、32分にはボックス手前中央という絶好の位置でFKを獲得。これをアミリが直接狙ったが、シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。流れを変えたいホルシュタイン・キールは33分に2枚替えを敢行し、町野もピッチを後にすることになった。
34分、左からのクロスに合わせたシュテファン・ベルのシュートが相手DFの腕を直撃し、マインツがPKを獲得した。これをヨナタン・ブルカルトが冷静に沈め、マインツがリードを2点に広げる。前半はこのまま0−2で終了した。
後半に入り53分、ロングスローのこぼれ球を拾ったアントニ・カシがボックス内へクロスを送ると、これに反応したのはイ・ジェソン。ブンデスリーガ通算100試合出場を達成した韓国代表アタッカーのヘディングシュートがネットを揺らした。リードを3点に広げたマインツはフレッシュな選手を投入しつつ、優位性を保ったまま時計の針を進めていく。ホルシュタイン・キールは反撃の糸口を掴むことができない。
79分、後方からのロングフィードをパウル・ネーベルがフリックし、抜け出したブルカルトが巧みなループシュートでネットを揺らすも、ここはオフサイドの判定。その後、マインツは追加点こそ奪えなかったものの、試合の主導権を握り続け、0−3で試合を締め括った。この結果、マインツは今シーズン初の連勝を飾り、リーグ戦4試合無敗としている。
次節、ホルシュタイン・キールは29日にアウェイでザンクトパウリと、マインツは12月1日にホームでホッフェンハイムと対戦する。
【スコア】
ホルシュタイン・キール 0−3 マインツ
【得点者】
0−1 11分 ナディーム・アミリ(マインツ)
0−2 37分 ヨナタン・ブルカルト(PK/マインツ)
0−3 53分 イ・ジェソン(マインツ)