「トイレ掃除が辛い」とか「夜勤がしんどい、覚えることが多すぎる」など、コンビニバイトには大変なイメージがつきまとう。だが経験者に言わせれば、つらいことばかりではないようだ。広島県の40代男性(事務・管理)は、某大手コンビニでバイトしていた頃
「お客さんとのちょっとしたやり取りで、何度もお腹を抱えて笑ったことがあります」
という。いわく、「コンビニバイトあるある」な「笑いが止まらないエピソード」を語ってくれた。(文:篠原みつき)
会計のとき「笑顔で『ありがとうね』と声をかけてくれた」
ある日、レジに並んでいた年配の男性が、商品を手に取りながら「これ、カロリー高いかな?」と尋ねてきたという。
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「商品のパッケージを見て『いえ、それほど高くないですよ』と答えると、満足そうにその商品を選んでいました。会計を済ませ、笑顔で『ありがとうね』と声をかけてくれ、こちらも温かい気持ちになりました」
また、深夜帯に一人で仕事をしていると、いつも同じ時間に来店する「常連さん」がいた。
「その方は、レジに並ぶなり『おつかれさま』と一声かけてくれるのが日課。ある日、私が風邪をひいてしまい、少し声がガラガラだったところ、『大丈夫か?無理すんなよ』と心配そうに声を掛けてくれました。お客さんとの何気ない会話が、どれだけ心の支えになったか、今でも忘れません」
他にも、商品の品出し中に、子どもたちが「あれ何?」「これ食べたい!」と商品を指さしながら楽しそうに話している姿や、深夜には
「タクシーの運転手さんがよく立ち寄ってくれて、世間話をしたりするなど、色々な人と出会い、楽しい思い出がたくさんできました」
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と当時に思いを馳せていた。コンビニでバイトした経験は、男性にとって貴重なものだったという。
「お客さんとの触れ合いを通して、たくさんの笑顔と温かい言葉をいただき、働くことの喜びを改めて感じることができました。今となっては、どれもが懐かしい思い出です」
男性がいつ頃バイトしていたかは不明だが、若い時期に地域で愛されるコンビニで働き、接客の楽しさを体験できたのだろう。男性の言う「笑いが止まらないエピソード」とは、「自分にとって楽しくて仕方なかった記憶」だったようだ。
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