中京競馬場で12月1日(日)に行われるチャンピオンズカップ(3歳上・GI・ダ1800m)。日本のダート競走においてもジャパンCと並ぶ国際競走を開催しようという機運が高まり、00年に東京ダ2100mのジャパンカップダートとして創設された。その後、阪神競馬場のダ1800mに変更され、14年から国際招待制を廃止して現在の競走名に改称。同年から中京ダ1800mで実施されている。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。
※チャンピオンズCに改称、中京ダ1800mでの開催となった14年以降。
■1位 1分48秒5 2019年 クリソベリル
デビューから無傷でジャパンダートダービーを制覇。秋初戦の日本テレビ盃は古馬初対戦となったが、4馬身差の完勝で、勢いそのままにチャンピオンズCへ駒を進めた。ゴールドドリームに次ぐ2番人気に推されると、道中は内3番手の絶好位から追走。直線に入るとなかなか抜け出せずにいたが、残り200mを切ってエンジンがかかるとグイっとひと伸び。インティ、ゴールドドリームの間を割って抜け出し、無傷6連勝でダート界の頂点に上り詰めた。
■2位 1分49秒3 2020年 チュウワウィザード
初出走から安定感抜群の走りで、18年の名古屋グランプリを皮切りにつぎつぎと重賞タイトルを獲得する。そんな中挑んだ20年のチャンピオンズCは、前年覇者クリソベリルが圧倒的1番人気に支持され、チュウワウィザードは13.3倍の4番人気。道中は中団を立ち回り、直線に向くとスムーズに加速していく。あっという間にクリソベリル、インティらを競り落とし、ゴールドドリームらの追撃も完封。終わってみれば2馬身半差の完勝で、改めて力を見せつけた。
■3位 1分49秒7 2021年 テーオーケインズ
同年春のアンタレスSで初タイトルをつかみ、続く帝王賞でオメガパフュームらを撃破。しかし、秋初戦のJBCクラシックは出遅れもひびいて4着に終わり、チャンピオンズCで巻き返しを期した。5、6番手の内から運んだテーオーケインズは抑えきれない手応えで直線を迎えると、残り200mから他馬を置き去りにして独走。熾烈な2、3着争いを後目にぐんぐん脚を伸ばし、連覇を狙ったチュウワウィザードに、6馬身差を付ける圧巻の走りを披露した。
今年のチャンピオンズCには、GI/JpnI・5勝のレモンポップをはじめ、JBCクラシック覇者のウィルソンテソーロ、新進気鋭のサンライズジパングなど、ダートの一流馬が勢ぞろい。下半期のJRAダート王者に輝くのはどの馬か。発走は1日(日)の15時30分だ。