NHK大河ドラマ「光る君へ」が、いよいよ佳境を迎えている。主人公・紫式部とゆかりの深い石山寺(滋賀県大津市)に今年1月29日にオープンした「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」の、平安時代の“恋”を体感できる企画展「源氏物語 恋するもののあはれ展」も11月14日に来場者数が20万人を突破した。この日、大河ドラマ館がリニューアルされ、新たに紫式部=まひろの宮仕えの日々を感じる展示物が登場した。
まずは、第42回「川辺の誓い」からまひろ(吉高由里子さん)が着用している女房装束(十二単)。撮影で実際に着用している深い紫色が印象的な正絹の衣装だ。次に、まひろや中宮・彰子(見上愛さん)の手で美しくとじられた“豪華版”「源氏物語」。巻ごとに異なる色の料紙や中に書かれた繊細な文字などが間近で見られる。そして、まひろが藤壺で「源氏物語」を執筆するために藤原道長(柄本佑さん)が用意した書道具。三日月の形が特徴的な硯、牛車の形をした筆置きといった細部までこだわった撮影の小道具だ。
開催期間は2025年1月31日(金)までで、期間中は原則無休。開催時間は9時〜17時(最終入場16時30分)だが、石山寺では12月1日まで紅葉ライトアップ「あたら夜もみじ」を実施中で、その期間中は大河ドラマ館も夜間開館(17時30分〜20時45分/最終入場20時15分)される。「光る君へ」の世界により一層浸れて、家族や親しい人たちと思い出もつくれる、ファンにはうれしい企画展だ。入館料は大人(中学生以上)600円、小人(小学生)300円(石山寺に参拝する場合は別途入山料が必要)。
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