コーセーが2026年創業80周年に向け純粋持株会社体制への移行を検討開始 新中長期ビジョンも発表

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2024年11月25日 14:51  Fashionsnap.com

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 コーセーが、2026年の創業80周年の節目に、純粋持株会社体制への移行に向けた検討を開始すると発表した。グループの競争力強化・企業価値向上とガバナンス強化により、グローバルでの多様なビジネスモデルの展開と、提供価値の拡大に向けた体制を構築する。さらに、その先を見据えた中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner-Milestone2030」を策定。中華圏市場偏重から転換し、グローバルサウスでの既存事業成長とインオーガニックな成長を目指し、2030年のマイルストーン目標として、売上高成長率 CAGR+5%以上、営業利益率12%以上、EBITDAマージン18%以上、ROIC10%以上、海外売上高比率50%以上を据えた。

 純粋持株会社への移行は、持続的な成長を目指すビューティコンソーシアム構想の実現に向けたもの。同構想では、コーセーグループと想いを同じくする企業やブランドとお互いの強みを生かし、ライセンス提携や共同研究、ODM委受託、販売委受託といった、相互的な連携を通じて持続的な成長と企業価値向上を目指す。コーセー、コスメポート、アルビオン、タルトの同社グループ企業と、加わるパートナー企業・ブランドによる、グループシナジーの極大化、意思決定の迅速化、経営資源の戦略的・効率的な配分を可能とする経営体制を確立。さらにはグローバルでの多様なビジネスモデルの展開と、ウエルビーイング領域への提供価値拡大を加速する。
 中長期ビジョンとして、10年後を見据えたコーセーグループのありたい姿とロードマップを策定。進めてきたVISION2026で顕在化した課題を踏まえ、ロードマップとして2030年のマイルストーンに向けた中期戦略と定量目標を設定し、持続的な成長スパイラルへの転換を図る。
 事業戦略として、2030年に向けて持続的な売上成長を目指す(CAGR +5%以上)。コスメデコルテ、アルビオン、タルトを中心としたハイプレステージ事業を主軸に事業構造を維持。また、中華圏市場偏重からの転換として、グローバルサウス(ASEAN /インド)市場を攻略に向け、コスメタリー事業を育成し、グローバルサウスの売上構成比を2023年度の3%から、2030年度には12%まで高めていく。プレステージ事業は日本市場を中心に強化し、ブランドの独自価値を向上させる。これらの戦略の推進にあたり、2030年までに営業キャッシュフローの約2割の投資枠を設定。M&Aや提携、新ブランド・事業の獲得を積極的に検討し、事業ポートフォリオの拡充と、グローバルでの事業基盤構築に向けたアセットを獲得。地域特性にあわせたグループ連携を通じて、2030年に海外売上比率50%以上を目指す。

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