飯塚幸三受刑者が死亡＝９３歳、池袋暴走事故で収監中

　東京・池袋で２０１９年４月、乗用車が暴走し、松永真菜さん＝当時（３１）＝と娘の莉子ちゃん＝同（３）＝が死亡した事故で、車を運転していた旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者（９３）が老衰のため、死亡したことが２５日、関係者への取材で分かった。

　関係者によると、死亡は１０月２６日。自動車運転処罰法違反（過失運転致死傷）罪で禁錮５年の判決が確定し、収監中だった。

　真菜さんの夫拓也さん（３８）はＸ（旧ツイッター）で「心よりご冥福をお祈りする」とコメントを出した。「『天国で真菜と莉子に会えたなら一言謝ってほしい』という想いはあるが、彼が刑務所で最期を迎える結果となり、胸が痛む思いもある」とつづった。

　事故は１９年４月１９日に発生。飯塚受刑者の運転する車が赤信号を無視して横断歩道に突っ込み、真菜さんら２人が死亡し９人が重軽傷を負った。