強制送還の危機が取り沙汰される英国のヘンリー王子(40)が、現在も進行中の英サン紙を発行するニューズ・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)に対する訴訟に対応するため、来年1月に単身で一時帰国する予定だと英エクスプレス紙が報じた。
英国の大手タブロイド紙3社を提訴している王子は、電話のハッキングなど違法な取材行為によってプライバシーを侵害されたとしてNGNを提訴しており、その裁判が1月から始まる予定であることが確認されたという。30以上いた原告のほとんどは和解したが、王子を含む2人の原告の訴訟は続いているという。
これまでと同様、妻のメーガン妃(43)は今回も王子に同伴して渡英する意思はないと見られている。安全面の問題や王室との亀裂などを考えると、英国を訪れる理由はないと王室専門家リチャード・フィッツウィリアムズ氏は英GBニュースに話している。
メーガン妃は2020年に王室を離脱して以降、英国に戻ったのは2022年6月のプラチナ・ジュビリーと慈善団体のイベントに出席するため帰国した同年9月の2度だけ。一方のヘンリー王子は、最近も8月末に伯父の葬儀に出席するため極秘帰国するなど、度々英国を単身で訪れている。一方で、王子が昨年発売した回顧録「スペア」の中で過去の薬物使用を赤裸々に告白したことから、トランプ次期米大統領の就任に伴い、滞在資格が脅かされる可能性が浮上しており、米国からの移住も取りざたされている。
また、ヘンリー王子は今年2月にがんを公表した父チャールズ国王を見舞うために帰国して以降、2人は1度も面会していないことから約1年ぶりの父息の対面が実現するのかも期待される。(ロサンゼルス=千歳香奈子)
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