グランプリ(GP)シリーズ第6戦中国杯でGP初優勝を飾った佐藤駿(20=エームサービス/明大)が25日、中国から羽田空港へ帰国した。
金メダルを手にし、白い歯を見せた佐藤。「率直にすごくうれしい気持ちでいっぱい」と悲願を振り返り、「これからも試合が続いていく上ですごく自信になった」とうなずいた。喜びもつかの間、2年ぶりとなるGP2戦の総合成績6位までで争うファイナル(フランス・グルノーブル)は開幕まで2週間もない。「もちろんメダルを取りに行くけど、自分でつかみ取ったファイナル。楽しく滑られるように」と力強く話した。
日本からは鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)とともに参戦する。初優勝を目指す年末の全日本選手権(大阪)の“前哨戦”にもなるが、「今までなかなか同じ試合に出る機会がなかった。2人で頑張っていい演技をできるように」と切磋琢磨(せっさたくま)を強調。競演するファイナルは19年のジュニアGP以来で、「すごくいい思い出なので、今大会もそんないい思い出になるように」と思い描いた。
2年前はショートプログラム(SP)で出遅れ4位だった。今大会の目標2つ。「SPからノーミスの演技をして、フリーでもルッツとフリップを決めたい」。真価の問われるファイナルへ、気持ちを引き締めた。
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