レアル・ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督が、24日に行われたラ・リーガ第14節アスレティック・ビルバオ戦を振り返った。スペインメディア『マルカ』が同監督のコメントを伝えている。
通算155回目のバスク・ダービーは、立ち上がりからアスレティック・ビルバオが主導権を握り、26分にはスペイン代表FWニコ・ウィリアムスの折り返しを、同MFオイアン・サンセトが押し込み、ホームチームが先制に成功。後半へ折り返してからも両チームチャンスの数は限定的だったが、より多くのチャンスを作ったのはアスレティック・ビルバオ。ただし、最後までスコアは動かず、アスレティック・ビルバオが1−0で勝利。レアル・ソシエダはラ・リーガで3試合ぶりの黒星を喫した。
試合後、アルグアシル監督は「間違いなく、今日の試合ではアスレティックの方が上回っていた。これ以上言う必要はない」と語り、完敗を認めている。試合展開については、次のように振り返った。
「先制点を奪われて以降は互角のゲームだったという見方ができるかもしれない。両チームチャンスも多くなかったしね。ただ、私は最初の25分間、このチームがピッチ上で見せたパフォーマンスはまったくもって納得できるものではなかったと思う」
「ボールを持っていようと、持っていなかろうと、ダービーをするためにここに来たとは思えないパフォーマンスだった。先制点を奪われた後、試合はやや落ち着いたが、我々のトライは不足していた」
試合の入りがうまくいかなかった理由については「正直言って、現時点では何が原因であのようなパフォーマンスになったのかはわかっていない。不思議な気分だ」とコメント。「今日の我々は、攻撃面でも守備面でも、自分たちが基準とするレベルを大きく下回っていた」と続け、ピッチ上で選手たちが見せたパフォーマンスには不満を示した。
「間違いなく、前半の25分間はアスレティックの方が傑出していたし、我々はやるべきことをやらなかった。その後はいつものダービーのように、激しく、タイトな試合となり、チャンスを作るのが難しい展開となった。ただ、その時点でアスレティックはやるべきことをやっていた。先制点を奪っていたのだから」
また、同試合でレアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英は、60分と比較的早い時間帯で交代を命じられていた。攻撃陣の中心に立っているようにも見えるパフォーマンスだったが、久保の交代理由について問われたアルグアシル監督は、次のように返答。具体的な理由を明かしたわけではないものの、11人全体のパフォーマンスによるものだったことを明かしている。
「あなた(質問者)の意見は尊重する。ただし、私に言わせれば、今日のラ・レアルに、代えることができないほど素晴らしいパフォーマンスを見せた選手は1人もいなかった。もし11人全員を交代させることができたのならば、迷わずそうしただろう」
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