現役で爆走する日本最古のローラーコースターは、浅草の花やしき(東京)にある。11月25日(月)〜12月6日(金)は法定検査のため運休するが、この期間にしかできない限定イベントが開催される。
花やしきのローラーコースターは今から71年前、日本初のテレビ放送が行われた1953年(昭和28年)に誕生。最高時速は42キロで、コース内にある民家へ突っ込み「お茶の間」をすり抜ける演出が特徴だ。ローラーコースターは、当時最先端のロケット風のデザインだったが、その後ドラゴンや千両箱の形など変わり種も経て、現在は誕生当時を再現したロケット風の形に戻っている。
これだけ長い年月、安全に爆走している秘けつは2種類のメンテナンスにあるという。一つは車体を分解して点検する法定検査。ローラーコースターの車体を専門の検査業者へ運搬し、ネジ一つまで分解して異常がないかをチェックしてもらう。もう一つはメンテナンスチームの毎日検査。花やしきの開園前に毎日実施する検査で、メンテナンスチームがコースを歩いて一周し、レールに異常や異物がないか確認。車両の下に入り込みタイヤなども点検する。 イベントでは、普段は入ることができないコース内に近づき、「お茶の間」を直接のぞくことができるほか、このお茶の間に住む、通称「コースターおじさん」のオリジナルグッズも登場する。イベント期間は11月27日(水)〜12月2日(月)。
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