景色が良いから? 狙撃対策? 高速道路に高い壁が設置されている理由をNEXCO東日本に聞いてみた 高低差があるのはなぜ?

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2024年11月26日 19:03  ねとらぼ

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一般的な高速道路

 高速道路に設置されている壁に「高低差」があるのはなぜ……? ある自動車教習所の公式アカウントが投稿した疑問が、X(Twitter)で約6万4000件のいいねを集めるほど話題になっています。


【画像】高い壁がある高速道路


●壁の高さに違いがあるのはナゼ?


 物流や観光など、さまざまな面で人々に恩恵をもたらしている高速道路。日々数え切れないほどのクルマが走る道路の横には、乗用車の高さほどの壁が設置されています。しかし、場所によってはトラックよりも高かったり、その形状に違いがあることに気が付きます。


 そんな壁の差異について、愛知県にある自動車教習所「城北自動車学校」の公式Xアカウントが、「低いところや高いところがあるのなんでだろ〜??」と参考画像を投稿したところ、約1660万回も表示されるほど関心を集めました。


 Xでは「陽当たりの良い場所は成長が早いですね」「スナイパーの狙撃防止」「前の車を抜くときに壁を登って追い越す」といった大喜利が繰り広げられましたが、「騒音対策」「景色が綺麗で見惚れる所は高い壁で隠すようになってます」など、真面目に考察する人の反応も見られます。


 そこで、高速道路を管理する企業の1つである東日本高速道路(NEXCO東日本)に、高速道路に設置されている壁について、「正式名称や設置されている理由」について聞いてみました。


●壁が設置される理由


 NEXCO東日本によると、壁の正式名称は「遮音壁」。高速道路から生じる「音」が外側に伝わることを防ぐために設置されています。


 高速道路から発生する音を反射させることで、外部へ漏れないように遮断する効果があるほか、設置した壁を音が回折(回り込んで伝わること)することによる減音効果も図られているそうです。


 壁を設置するにあたって、「現地の条件に合わせて目標減音量を得るために必要な高さ」を調査しているといい、その結果によって壁の高さが変わるというわけです。


 ちなみに、高速道路の壁は「コンクリート製遮音板」という反射型が一般的でしたが、後に金属製遮音板という吸音型も使われるようになり、現在は遮音効果や現地の条件、維持管理のコスト、経済性、安全性などを考慮して使い分けられているそうです。



このニュースに関するつぶやき

  • とある都市高を走ってると遮音板のない場所でマンションの部屋が丸見え。カーテン開けられないんじゃない?
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