中東レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘を続けるイスラエルの内閣は、停戦案を承認しました。
イスラエル首相府は26日、去年10月以降続くヒズボラとの戦闘について、アメリカの示した停戦案が閣議で承認されたと発表しました。
閣議では10人が賛成、1人が反対だったということです。
これに先立ち、ビデオ演説したイスラエルのネタニヤフ首相は停戦を支持する理由について「イランの脅威に焦点を当てるため」としたほか、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラム組織ハマスを「孤立無援にするため」だと説明。
そのうえで「いかなる合意の違反にも強力に対応するつもりだ」などと警告しました。
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イスラエル首相府は停戦案の内容を明らかにしていませんが、これまでの協議では、60日間の停戦期間中にイスラエル軍がレバノンから撤退する一方、ヒズボラは国境から北に30キロ離れたリタニ川より北側に重火器を移動させると報じられています。
イスラエルとヒズボラの戦闘は去年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を契機に始まり、レバノンではこれまでに3800人以上が死亡。イスラエルでも100人以上が死亡したほか、双方ともに国境近くの住民が退避生活を余儀なくされています。