「昨年、左0.7、右0.9だった視力が、左1.2、右1.5に上がってて、先生に『何した?』って聞かれたんで、『すごい頻度で宝塚観に行ってたら、遠くが見えるようになったみたいで…たぶん?』って答えたら、『ぜひ続けてください』って言われた」
【写真】これが「視力0.01の世界」…!「0.5」「0.1」との比較も
驚きの視力回復法をX(旧Twitter)で紹介した宝塚さつまいもさん(@sun_pwdo3)。大好きな宝塚歌劇を観に行っていたら、視力が回復したとのこと。
本当にそんなことがあるのでしょうか…?宝塚さつまいもさんに詳しい話をおうかがいしました。
大好きな宝塚を観劇していたら…
宝塚歌劇団のファンであり、特に星組が大好きだという宝塚さつまいもさん。人気が高く、チケットを取ることもなかなか難しいといわれる宝塚歌劇ですが、チャンスがあれば観劇に行かれているといいます。
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「縁があればどの組の、どの会場の公演にも行きます。宝塚だけではなく、OGさんが出演されている外部の公演や、バレエ観劇も好きでよく観に行きます」(宝塚さつまいもさん)
そんな宝塚さつまいもさんですが、先日毎年恒例の健康診断を受診しました。結果は良好だったそうで、かかりつけの女医さんにも、「健康、健康。いいね!」と褒められたといいます。
そのなかで、先生が特に注目したのは、視力検査の結果でした。これまでの宝塚さつまいもさんの視力は、左0.7・右0.9程度。毎年そのくらいの数値だったそうです。しかし、今回の結果では、左1.2・右1.5と大幅にアップしていました。
「視力アップにつながるようなことを、何かしましたか?」という旨の先生の質問に、宝塚さつまいもさんがいちばんに思い浮かんだ答えは「宝塚」でした。そのことを話すと、先生は「ぜひ続けてください」と太鼓判を押したといいます。
肉眼で観賞することと「好き」という気持ちが効果に
しかし、なぜ宝塚の舞台を観ることが視力アップにつながったのでしょうか。
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おそらく、ひとつは客席から舞台を観るという、いわば「遠くを見る」行為が、効果的にはたらいたのでしょう。
また、宝塚さつまいもさんの観劇の仕方にも、ポイントがありました。
普段から裸眼で生活しているという宝塚さつまいもさんは、舞台の上演中もたまにオペラグラスを使うことはあるものの、基本的には肉眼で観ているといいます。
「公演をはじめて観る時は、どなたがどのお役をされているか認識するためによくオペラグラスで確認しますが、同じ公演を何度も観に行くうちにあまり使わなくなります。座席が後方であっても、その時はその時で全体を観て楽しんでいます」(宝塚さつまいもさん)
さらに、宝塚さつまいもさんはこのようにも語ります。
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「大好きなものをよく観ていたということが、一番の要因ではないでしょうか?」
男役のスターの方の美しさ、娘役の方の可愛いらしさ、さらには凝った衣装や舞台セット、小道具など、細かなところまで見るのが好きだという宝塚さつまいもさん。
そんな「好きなものを余すことなく凝視したい」という気持ちが、自然と目のトレーニングにもつながっていたとも考えられますね。
「宝塚をお好きでない方が(宝塚の劇を)頻繁に観ても(視力は)変わらないと思います」(宝塚さつまいもさん)
他にも似たような方法で視力が回復したという声
宝塚さつまいもさんが紹介した「宝塚視力回復法」。Xのリプ欄にも、驚きの声が多数寄せられていました。
「ステージをガン見していたのでしょうか?」
「遠くを見る目の使い方を続けると視力上がる……?」
「見ようとする心意気がそうさせたんでしょうかね」
「『推し活は健康にいい』を体現した人や」
「推しへの愛が視力の回復につながるなんて、素敵なお話をありがとうございます!私も推し活に勤しみます!」
「宝塚今まで見たことないから見に行ってみようかな〜」
また、「(カメラを)マニュアル操作で必死になってピントを合わせながら野鳥を撮っていたら、知らない間に視力が上がってました」、「俺も昔、山のフィールドでサバゲーハマってた時は視力回復したわ」、「(人間ドックで)視力が少しずつ上がってて、何か特別なことしましたかって言われたので『家の中でメガネかけるの辞めました』って答えたら意外とそういう方多いらしいです。メガネかけずに遠くを見たりするのも視力上がるみたいです」などのように、似たような方法で自身も視力が回復した、という方もいました。
「ストレスから解放される」こともポイント?
宝塚さつまいもさんにさらにお話を聞きました。
――繰り返し舞台を観るなかで視力が回復されたとのことですが、実際にご自身でも見え方が違ってきたと感じられていたのでしょうか?
宝塚さつまいもさん:10月末頃の観劇の時、オペラグラスを使わなくても(出演者の)顔が認識できていることに気付きました。また、今年のお正月にハワイで星空ツアーに行ったときは、乱視もあって星がくっきり見えなかったのですが、11月上旬頃に奄美大島へ行ったときは、星が1粒1粒ハッキリ見えるようになっていました。
――ご自身でもよく見えてきたという体感があったのですね。実際に視力検査の結果が良くなっていたことについて、病院の先生はどのように反応されていましたか?
宝塚さつまいもさん:「私もパソコンばかり見ていないで遠くを見なきゃ!」とおっしゃっていました。「私も宝塚を観に行こう」とはおっしゃいませんでした(笑)。
――宝塚の他に、視力が上がった理由として考えられることはあったりしますか?
宝塚さつまいもさん:今年は、家族や友達と旅行にもたくさん行けて、楽しいことがいっぱいあったから、視力も上がったのかなと思います。
――「遠くを見ようとする行為」はもちろんのこと、「好きなことに触れてストレスから解放される」ことも、目に良い効果をもたらすといえそうですね。
宝塚さつまいもさん:他の方からのリプを見ると、アイドルのコンサートやスポーツ観戦など、それぞれお好きなもので視力が改善されたという方も多数いらっしゃいました。また、私の夫は、中学受験のストレスで視力が悪化し、受験が終わったら視力が少し回復していたそうです。私自身も、健康診断の前日にも観劇に行っていたので、(健康診断の当日は)身体がリラックスしていたのかもしれませんね。
◇ ◇
自身にとって、宝塚の劇場はすごく幸福感の上がる場所だという宝塚さつまいもさん。
「他にも素晴らしい劇団はたくさんありますが――」と前置きしたうえで、とりわけ宝塚歌劇が好きな理由やその魅力について語られました。
「宝塚では、若い女の子たちが宝塚音楽学校に入学し、皆で支えあいながら舞台人になるために努力し、宝塚歌劇団への入団後も所属した組のメンバーと何年も一緒に公演をする。劇場ではその努力の結晶を観ることができ、(出演者たちの)舞台上で笑い合う姿から絆を感じることもできます」
そんな素晴らしい劇団、役者の方々によって紡がれる舞台。それを愛してやまないファンとしての想いが、自分自身の健康にも良い効果をもたらしたのは、間違いなさそうです。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))