前回からの続き。私はシホ(20代)。ヒロアキ(30代)とお付き合いをはじめ、半年が経過した頃、妊娠していることがわかりました。そして結婚を決めたのですが、婚姻届を出した5日後に流産。その後妊活に励みますが、赤ちゃんはなかなか授かることができません。そんななか、義母の誕生日会で衝撃的なことを義母から聞かされます。「あなたの流産があと5日早かったら、うちの息子はあなたと結婚していなかった」「お嫁さんは“ミツキさん”だとばかり思っていた」ミツキさんって……だれ? 義母の誕生日会の後、ヒロアキに問いただすと、なんとミツキさんはヒロアキの本命の彼女だったとのこと。馬鹿正直にさまざまなことを教えてくれたのです。
ミツキさんになかなか仕事で勝つことができず、プライドはズタボロ。そんなとき、ちょうど新店舗の立ち上げのために、こちら(私の会社が入っているビル)にやってきたヒロアキは、いかにもペーペーな新入社員の私を見かけたそうで……。
ミツキさんについて問いただすと、ヒロアキはアレやコレやと馬鹿正直に答えてくれました。私が知りたくもない、聞きたくもなかった情報まで、ベラベラとよくもまあしゃべったものです。
いまもなお、義両親もヒロアキも「ミツキさんが大好き!」ということがよくわかりました。
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ヒロアキと出会った頃のあの大人な雰囲気、スマートにエスコートしてくれた大人の余裕は、いまは皆無です。私にとってのカッコいいヒロアキ像が音を立てて崩れていきます。同時に愛もス〜ッと冷めていくのを感じたのです。これまで経験したことのない感覚です。
楽しそうに元カノ、ミツキさんについて語るヒロアキ。未練タラタラな様子が伝わってきます。先ほど義両親から罵倒されたときはショックでしたが、いまは怒りしかありません。
あーあ……なんてバカな男に引っかかってしまったのだろう……。かつてエレベーターでコッソリみていたカッコいい横顔はどこへやら……。怒りが頂点に達したため、ヒロアキをカフェに置いて帰ることにします。家に戻ったら急いで荷物をまとめて、実家に帰ります。
【第8話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・煮たまご 作画・まゆか! 編集・横内みか
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