58年前、静岡市で4人を殺害したとして死刑が確定したものの、今年、再審=裁判のやり直しで無罪が言い渡された袴田巖さんに静岡地検のトップが謝罪しました。
袴田巖さん(88)は1966年、静岡市清水区で一家4人を殺害したとして死刑が確定していましたが、今年9月、再審で静岡地裁が捜査機関による証拠のねつ造などを認め、無罪を言い渡しました。
きょう、再審で袴田さんに死刑を求刑した静岡地検のトップ・山田英夫検事正が浜松市の袴田さんの自宅に訪れ、謝罪しました。
静岡地検 山田英夫 検事正
「この事件の犯人が袴田さんと申し上げるつもりもないし、犯人視することもありません。改めて、大変申し訳ございませんでした」
同席した姉のひで子さんは謝罪を聞き、「私も巖も運命だと思っている。無罪が確定して大変喜んでいる」と伝えました。
|
|