11月26日はペンの日です。
1935年の同日、日本ペンクラブが設立されたことを記念して設立されました。なおペンクラブのPENはPが詩人や劇作家、Eが随筆家や編集者、Nが小説家を意味しています。
アニメにも文筆業を生業としたキャラクターが数多く存在します。大ヒット作がいくつもある小説家だったり、文筆業だけでなく多くの仕事を掛け持ちしていたり、プロを目指して修行中だったりと、描かれ方もさまざまです。
そこでアニメ!アニメ!では「“物書き”キャラといえば?」と題した読者アンケートを昨年に引き続き実施しました。11月16日から11月20日までのアンケート期間中に256人から回答を得ました。
男女比は男性約30パーセント、女性約60パーセント、無回答が約10パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約45パーセント、20代が約20パーセントと若年層が中心でした。
■『文スト』小説化を夢見るマフィアがトップ!
第1位
1位は『文豪ストレイドッグス』の織田作之助。支持率は約18パーセントで、昨年の2位からランクアップしました。
「小説家になるという目標を抱いて、人殺しをしないことを誓ったマフィアの最下級構成員。海の見える部屋で小説を書くという、彼の夢を応援していました」や「織田作は過去のエピソードである黒の時代編で重要な役割を果たし、太宰治に影響を与えた人物です。小説家になりたかった男というバックボーンも実在の文豪をモチーフとした『文スト』において特別な存在感を放っていると思いました」と登場回数は決して多くはありませんが強烈なインパクトを残すキャラクターがトップとなりました。
第2位
2位は『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の夢野幻太郎。支持率は約16パーセントで、昨年のトップから順位を下げました。
「小説家らしく言葉遣いが古風で、独特な語彙を駆使したリリックが美しい」や「歌詞の中で物書き売文業と自称しているから」とラップを披露する作家がランクイン。「いつも嘘をついてるので、どこまで本当でどこまで嘘なのか掴みどころのないところが好き」や「一人称が小生なのがいかにも小説家。その上で僕や俺などコロコロと変わるところがミステリアス」と虚実織り交ぜたトークも魅力的です。
第3位
3位は『名探偵コナン』の工藤優作。支持率は約9パーセントで、昨年と同順位でした。
高校生探偵・工藤新一の父親である優作は「代表作の推理小説『闇の男爵(ナイトバロン)』シリーズは世界中で大人気! 自宅には大量の本が並んでいるのも、いかにも物書きっぽい」や「ミステリー作家でありながら推理力も抜群。新一すら凌駕する頭脳を誇り、いざとなったときに一番頼れるお父さん」と息子がピンチのときに助言をすることもしばしば。今年公開の映画『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』にも登場し、意外な事実を明かしたことで注目を集めました。
■そのほかのコメントをご紹介!
『エロマンガ先生』和泉正宗には「まだ高校生なのにラノベ作家として活躍していて、しかも妹が自分の作品のイラストレーターというのがスゴイ」。
『吸血鬼すぐ死ぬ』ロナルドには「本業は吸血鬼ハンターなのに自伝小説の『ロナルドウォー戦記』を紹介したり、担当編集のフクマさんから原稿を催促されたり、アイアンメイデンの中にカンヅメにされたり……。物書きキャラとしてのイメージも強く根付いてしまいました」。
『NARUTO -ナルト-』自来也には「実は伝説の三忍の一人にして、小説『イチャイチャシリーズ』をヒットさせた売れっ子小説家。普段はしょーもないエロ親父ですが、人は見かけによりません」。
『異世界失格』センセーには「心中しようとしたところ異世界に飛ばされた文豪。ことあるごとに死にたがる困った人だけど、相手の物語を知ることで発動する異能力『執筆』(ストーリーテラー)の持ち主です」と今年アニメ化されたタイトルの主人公にも投票がありました。
今回のアンケートではベストセラー作家から作家志望者まで、幅広いキャラクターが登場。物書きの中でも小説家が目立つ結果となっています。
■ランキングトップ10
[“物書き”キャラといえば? 2024年版]
1位 織田作之助 『文豪ストレイドッグス』
2位 夢野幻太郎 『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』
3位 工藤優作 『名探偵コナン』
4位 国木田独歩 『文豪ストレイドッグス』
5位 自来也 『NARUTO -ナルト-』
6位 岸部露伴 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』
7位 青山ブルーマウンテン 『ご注文はうさぎですか?』
7位 ポオ 『文豪ストレイドッグス』
9位 草摩紫呉 『フルーツバスケット』
10位 センセー 『異世界失格』
(回答期間:2024年11月16日〜11月20日)
■全体ランキング
[“物書き”キャラといえば? 2024年版]
1位 織田作之助 『文豪ストレイドッグス』
2位 夢野幻太郎 『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』
3位 工藤優作 『名探偵コナン』
4位 国木田独歩 『文豪ストレイドッグス』
5位 自来也 『NARUTO -ナルト-』
6位 岸部露伴 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』
7位 青山ブルーマウンテン 『ご注文はうさぎですか?』
7位 ポオ 『文豪ストレイドッグス』
9位 草摩紫呉 『フルーツバスケット』
10位 センセー 『異世界失格』
11位 射命丸文 『東方Project』
12位 秋元こまち 『Yes!プリキュア5』
12位 大原四十郎 『クレヨンしんちゃん』
12位 歳納京子 『ゆるゆり』
12位 楡井秋彦 『WIND BREAKER』
16位 和泉正宗 『エロマンガ先生』
16位 沙英 『ひだまりスケッチ』
16位 ロナルド 『吸血鬼すぐ死ぬ』
(回答期間:2024年11月16日〜11月20日)
※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。