「まるでフォアグラ」な鶏レバーを使用 フレッシュネス、新バーガー投入の狙い

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2024年11月27日 15:11  ITmedia ビジネスオンライン

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フレッシュネスバーガー、新商品「神戸牛グラフォアバーガー」を発売(編集部撮影)

 フレッシュネスが運営するハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」は12月4日、鶏レバーで再現したフォアグラの代替食品「グラフォア」を用いた「神戸牛グラフォアバーガー」を発売する。2014年から同社が「冬の定番」として展開する「ブランド和牛バーガーシリーズ」のラインアップとして投入。新たな食材を採用することで特別感を打ち出す狙いがある。


【画像】「まるでフォアグラ」な食材「グラフォア」を使った新バーガー、どんなメニューになった?(計7枚)


●日本ハムが代替食品として開発


 神戸牛グラフォアバーガーは、神戸牛を使用したパティにグラフォアを重ねたハンバーガー。フランス料理の一種であるロッシーニ(牛肉とフォアグラを組み合わせ、トリュフを散らした料理)をイメージして開発したという。


 フォアグラはアヒルやガチョウに強制的に大量の餌を与え、肝臓を肥大させるという生産方法が国際的に批判を受けており、生産を禁止する国・地域が増加傾向にある。日本ハムは「フォアグラ料理自体の食文化がなくなってしまうという危機感」から、2022年にグラフォアの開発に着手。「フォアグラの常識をひっくり返す」という意味を込めて「グラフォア」と名付けた。


 原材料は冬場に需要が減る鶏レバーに着目。ペースト状にした鶏レバーに複数の種類の油を混ぜ込み、ブロック状に成形することで、フォアグラの味と見た目を再現した。応援購入サービスサイトのMakuakeで2023年3月にテスト販売したところ、想定していた販売目標(50万円)をわずか1日で達成した。


 現在は飲食店やホテル向けに提供しているほか、スーパーやECサイトでも販売している。主なターゲットはサステナビリティに関心を持つ消費者で、「アニマルウェルフェア(動物に対し、人間が与えるストレスや身体的苦痛を最小限に抑えること。動物福祉)の観点で評価して下さる声が非常に多い」と日本ハムの担当者は話す。価格は「本物のフォアグラの3分の1程度」に抑えており、ECサイトで3218円(4個セット)から販売。下処理が不要なことから、本物のフォアグラよりも手軽に調理できる点もメリットだという。


●「特別感」をアピール


 フレッシュネスではグラフォアを「社会課題の解決」という観点のほか、「ブランド和牛バーガーシリーズ」の10周年に当たって特別感を演出する狙いから採用。一般家庭の食事では縁遠い食品の味を、手軽に楽しめる商品として訴求したい考えだ。


 フレッシュネスバーガーでは、5回目の発売となる「神戸牛バーガー」(950円)と「神戸牛チーズバーガー」(1050円)も投入。いずれも12月4日から2月4日まで、全国のフレッシュネスバーガー約150店舗で販売する。世に出たばかりの代替食品を使用した神戸牛グラフォアバーガーは、消費者の支持を得られるか。



このニュースに関するつぶやき

  • これがアニマルウェルフェアに貢献しているっていう発想がスゴイね。
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