目指すは“箱根でのシェア1位” アディダスが最新の駅伝コレクションを発表

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2024年11月27日 17:31  Fashionsnap.com

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アディオス プロ 4

Image by: FASHIONSNAP
 「アディダス(adidas)」が、駅伝シーズンに向けたランニングコレクション「アディゼロ エキデン コレクション(ADIZERO EKIDEN COLLECTION)」の新作を発表した。長距離走に適した最新のレーシングモデル「アディゼロ アディオス プロ 4(ADIEROADIOS PRO 4)」は11月27日、世界に先駆けて日本国内限定で先行発売。その他のアイテムも、各店舗で順次販売する。

 同コレクションは、1秒でも速いタイムを目指すランナーに向けた、日本発のランニングシリーズ「アディゼロ」の最新コレクション。アディオス プロ 4(2万8600円)に加え、薄底で高反発のオールラウンドモデル「アディゼロ ジャパン 9(ADIZERO JAPAN 9)」(1万7600円)など、ランナーの日々のトレーニングからレース本番までを支える全7種類のシューズとアパレルアイテムをラインナップする。デザインは「集中と情熱」をテーマに、シルバーとレッドをキーカラーに据え、ランナーの研ぎ澄まされた集中力と、心に秘めた勝利に対する激しい情熱を対照的な2色で表現した。

 アディオス プロ 4は、ハーフマラソンやフルマラソンなどの長距離でタイムを競うランナーに向けて開発。5本骨状のフルレングスカーボンパー「エナジーロッド 2.0(ENERGY RODS 2.0)」と低密度高反発素材「ライトストライクプロ(LIGHTSTRIKE PRO)」を搭載したミッドソールには、「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1(ADIZERO ADIOS PRO EVO 1)」をもとに開発した前足部ロッカーポイント構造を採用。シューズレングスの60%にロッカーポイント(前足部やつま先の下でソールが上向きにカーブするポイント)を配置したことで、前方への推進力を向上した。アッパーには、独自の軽量ストレッチ素材「ライトロック(LIGHTLOCK)」を採用。片方向にのみ伸縮するメッシュアッパーを内部のロッキングバンドと組み合わせることで足をサポートし、安定した履き心地を実現する。アウトソールは、トップアスリートの着地パターンを研究し、最もグリップが必要な箇所に「ライトトラクション(LIGHTTRAXION)」や「CONTINENTALラバー」といった素材を配置した。

 アディゼロ ジャパン 9は、前作から約30gの軽量化を図りながら、優れた反発性と推進力を実現。ミッドソールには低密度の高反発素材 ライクストライク プロをフルレングスで採用したほか、ナイロン素材「DOGBONE」を中足部に搭載したことで、よりスムーズな足運びを提供する。アッパーには、アディオス プロ 4同様、独自の軽量ストレッチ素材 ライトロックを新たに採用し、高いサポート性と安定した履き心地を実現した。
 そのほか、反発力と助力を生かして速さを引き出すハイパフォーマンスモデル「アディゼロ プライム エックス ツーストラング(ADIZERO PRIME X 2 STRUNG)」(3万9600円)や、短距離のロードレースでパフォーマンスを発揮するレーシングモデル「アディゼロ タクミセンテン(ADIZERO TAKUMI SEN 10)」(2万2000円)、高反発推進テクノロジーを搭載したハイパフォーマンスモデル「アディゼロ ボストン 12(ADIZERO BOSTON 12)」(1万8700円)、トレーニング用ジョグに適した「アディゼロ エスエル 2(ADIZERO SL 2)」(1万4300円)、部活動やフィジカルトレーニングに向けた「アディゼロ デュラモスピード 2(ADIZERO DURAMO SPEED 2)」(9900円)をラインナップする。アパレルは、ランニングジャケットやTシャツ、ウィンドパンツといったランニングウェアを展開。いずれも、アディダスがサポートする青山学院大学、國學院大学、大東文化大学、創価大学からインスピレーションを受けた4色を揃える。
 アディダスは、2012年に青山学院大学、2022年に國學院大学とのパートナーシップを締結し、学生駅伝への取り組みを強化。昨年は王者の青山学院大学の選手を起用したキャンペーンヴィジュアルが大きな注目を集めたほか、同校で区間賞を勝ち取った黒田朝日選手、日本人最速タイムを叩き出した太田蒼生選手など、アディダスのシューズを着用した選手の活躍も目立った。今年10月の出雲大学駅伝では全6区間のうち5区間、11月の全日本大学駅伝では全8区間のうち3区間でアディゼロの着用者が区間賞を獲得するなど、着実に結果を残している。同社のマーケティング事業本部シニアディレクターの富田和征氏は、昨年の箱根駅伝の結果について「全体の着用率は、まだまだ他ブランドに劣っている。あの日から、1分、1秒たりとも無駄にせず、全力で突き進んできた11ヶ月でした」と胸の内を明かし、2025年の箱根駅伝では「ブランドシェアNo.1」を目標に掲げた。なお、アディダスは2025年を「イヤー・オブ・アディゼロ(Year of ADIZERO)」と題し、エキデン コレクションを皮切りにランニングコレクションを大きく打ち出していく方針だという。
 発表会見には、今年10月の出雲大学駅伝、11月の全日本大学駅伝で連覇を果たし、三大大会制覇へとリーチをかける國學院大学陸上競技部から、前田康弘監督と平林清澄選手、上原琉翔選手、野中恒亨選手、後村光星選手の5人が登壇。前田監督は、箱根に向けて「スーパースターがいるような大学ではないですが、10区間全体で勝負をすることが大事だと思っています。そのためには隙のないよう選手を配置することが大事なので、まずは自分たちの力を100%出せるよう、トレーニングしていきたい」と意気込んだ。

■アディゼロ エキデン コレクション発売日:2024年11月27日(水)取扱店舗:アディダス各店舗、公式オンラインストア

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