“無の時間”を提供する「ゴム人工筋肉」クッション? 東京・下北沢にオープン、一体なにが狙いなのか

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2024年11月27日 18:41  ITmedia ビジネスオンライン

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無になる時間を中心に、その前後の時間を「無前」「無中」「無後」と定義。

 ぴくぴくとかすかに動くゴム人工筋肉のクッションに身を委ね、「無になる時間」を堪能する――そんな施設が下北沢に開業する。「無目的室 Morph inn」(以下、Morph inn)と呼ばれる同施設は、ブリヂストンの社内ベンチャー「ソフトロボティクス ベンチャーズ」(東京都中央区)とクリエイター集団「Konel」(東京都中央区)が始めた、サウナや瞑想に次ぐ新たなカルチャー創出を目指した実験店舗だ。


【画像】ゴム人工筋肉でできた「Morph」。全身を挟む上下のクッションは、生き物のように脈動する(25分1500円〜)


 これまで「表参道店」「虎ノ門ヒルズARCH店」での反響を受け、今回は下北沢駅から徒歩1分ほどに位置するビル「ミカン下北」(東京都世田谷区)に開業したという。


 Morph innでは、ブリヂストンが研究を重ねたというゴム製の人工筋肉と、自然界の生物などの動きを収録・再生するテクノロジーを掛け合わせたクッション「Morph(モーフ)」が来店者を迎える。大きなMorphの上に横たわり、小さなMorphを抱きかかえることで、「無になる時間」を過ごせるという。


 「サウナや瞑想などと違うのは、『こういう状態になるべき』という正解を規定していないこと」と語るのは、KonelのCEO出村光世氏だ。


 ゴールを設定しないため「サウナに行ってみたけどととのえなかった」といった、期待値とのギャップも生まれない。特別なトレーニングやスキルも必要ない。それが「無の価値」だという。


 「とはいえ、実際に利用した方からは『脳がスッキリした』という方や『リラックスして眠くなった』という方もいます。目的に合わせて自身に合ったプランを選んでもらえれば」(出村CEO)


 Morph innは複数の利用プランを用意している。無になる時間を中心に、その前後の時間を「無前」「無中」「無後」と定義。第一三共ヘルスケアやテックスタートアップなどと提携し、「無を深める」「無からさえる」など目的に応じたスペシャルドリンクや、バーチャル森林浴、脳をととのえるという「ニューロミュージック」、茶葉を使用したお香「茶香」などの体験サービスを提供する。


 地域のバーやコワーキングスペースともコラボし、無後の余韻を楽しんだり、仕事に切り替えたりといった利用者のニーズにも対応する。


 料金はプランによって変動し、1人25分間の利用で初回1500円から。11月28〜12月20日の期間限定の運営で、予約はリクルートの予約サービス「ホットペッパー」から受け付ける。



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