東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大投手の電撃退団表明が、思わぬ波紋を広げている。かつて楽天で指揮を執ったデーブ大久保こと大久保博元氏が11月25日に自身のYouTubeチャンネルを更新。『【批判覚悟】楽天に言いたい。田中将大投手の退団について』というタイトルで、年俸を大幅に減額されて提示されたのだろうと推測。《楽天は全てにおいて終わっちゃった》と手厳しい表現で“意見”を述べた。
「プロなら当然」
この発言に対してネット上では、
《なに言ってるの?活躍できなかったんだからプロなら減俸されて当然でしょ》
《楽天の功労者だからこそ球団も高い金額で粘ってた。見限るのも球団の仕事》
《勝負の世界なんだから成績出せない人に高いお金を払う必要はない》
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など、批判の声が多く寄せられている。
「大久保氏は楽天の二軍監督を務めていた2013年、田中投手の力投もあって日本一を経験しています。確かに楽天にとって田中投手は功労者であり、メジャーリーグでも活躍した日本人選手のひとり。大久保氏が田中投手を擁護する気持ちもわからなくはありません。
批判ではなくあくまで“意見”というスタンスではあったものの、矛先は球団だけでなく田中投手と交渉をおこなった石井一久ゼネラルマネージャー個人にも向けられました。《どこで線を引きましたか?》と画面越しに問いかける様子からも、大久保氏の怒り心頭ぶりが伝わってくるのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
成績にファンは落胆
とはいえ、田中が近年成績を残せなかったことも事実。
2007年の楽天入団1年目から11勝を上げ、メジャー挑戦前の2013年には24勝0敗という圧倒的な戦績を収めたが、2021年の復帰初年は23試合に登板するも4勝9敗と大きく負け越す結果に。
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続く2022・2023年も20試合以上に登板しながら、勝ち星は2ケタに乗らず。2024年に至っては1軍登板試合数1で0勝1敗、しかも5回4失点で降板という全盛期の戦績からは考えられないかたちでシーズンを終えることになった。当然ファンの落胆も大きく、田中の退団もやむを得ないとの意見が目立つ。
「田中投手の今季年俸は2億6000万円+出来高とされています。それだけの額が動くにも関わらず1試合のみの登板・5回KOという結果では、ファンが納得するはずもありません。楽天に復帰した年の9億円に比べればだいぶ下がってはいますが、2億超えの数字でも十分すぎるほど高額ですから」(野球専門誌ライター)
“外野”で思わぬ騒動が勃発した田中の退団劇。楽天のユニフォームを脱ぐことにはなるが、新天地で年俸以上の活躍ぶりに期待したい。