JR東日本の千葉支社は27日、房総半島を走る久留里線の一部区間を廃線とする方針を発表した。対象は、千葉県君津市内の久留里駅と上総亀山駅を結ぶ9.6キロの区間。利用者の減少で採算が大幅に悪化しており、「バスなどを中心とした新たな交通体系への移行を図ることが必要」と判断した。
被災していない路線の営業をJR東が一部廃止するのは初めてという。
JR東が先に公表した2023年度の経営情報によると、この区間の平均通過人員は1日64人。100円の運輸収入を得るのに1万3580円の経費がかかり、ローカル線の赤字区間の中で採算が最も悪化していた。