チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節が27日に行われ、ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)とシュトゥットガルト(ドイツ)が対戦した。
ここまで4試合を消化したリーグフェーズで1勝1分2敗を記録し、勝ち点「4」の暫定25位につけているシュトゥットガルト。レアル・マドリードとの初戦を落とした同クラブは、続くスパルタ・プラハ戦を1−1で引き分けてしまう。イタリアの名門ユヴェントスと激突した第3節は勝利を収めたものの、前節はアタランタに敗戦。CL2試合ぶりの白星を目指し、敵地でツルヴェナ・ズヴェズダとの一戦に臨む。なお、DFチェイス・アンリはベンチスタートとなった。
試合は、開始早々の5分にシュトゥットガルトがスコアを動かす。パスを受けたマクシミリアン・ミッテルシュテットがドリブルでボックス左角に侵入。左足で柔らかいクロスを送るが、一度相手にクリアされてしまう。しかし、セカンドボールの落下点に入ったエンツォ・ミローが頭でパス。エルメディン・デミロヴィッチがトラップからボレーでネットを揺らし、シュトゥットガルトが先制に成功した。
リードされたツルヴェナ・ズヴェズダも、直後の12分にゲームを振り出しに戻す。ハーフライン付近でパスを繋ぐ相手に対し、右サイドのアタッカーを務めるサイラス・カトンパ・ムブンパがプレス。鋭い出足でボールを奪うと、スピードに乗ったドリブルでバイタルエリアまで持ち運ぶ。右足から放たれたグラウンダーのシュートは、鮮やかにニアを射抜いてゴールイン。シュトゥットガルトよりレンタル加入中のアタッカーが同点弾を挙げた。
さらに、31分にはツルヴェナ・ズヴェズダが試合をひっくり返す。フェリシオ・ミルソンがスルーパスを送り、反応したアンドリヤ・マクシモヴィッチがボックス内でキープ。左サイド深くでボールを受けたソル・ヨンウが左足に持ち替えてクロスを蹴り入れる。相手選手2枚の間を通過してラデ・クルニッチに渡ると、コントロールからゴール正面でシュート。左足でネットに突き刺し、逆転弾をマークした。
後半もシュトゥットガルトがボールを支配するものの、またも得点を奪ったのはツルヴェナ・ズヴェズダ。65分に右サイドでコーナーキックを得ると、キッカーを務めたティミ・マックス・エルシュニクが左足でクロスを送る。ボールは鋭く落ちながら大外で待つミルコ・イヴァニッチのもとへ。フリーの状況でヘディングを叩き込み、大きな追加点を獲得した。
勢いに乗るホームチームは、4分後の69分にも途中投入のネマニャ・ラドニッチが4点目を奪取。反撃を試みるシュトゥットガルトは、負傷者続出の影響でベンチ入りした若手選手を次々と投入するが、堅い守備を敷く相手の攻略には至らない。
結局、さらに1点を加えたツルヴェナ・ズヴェズダが5−1で勝利。クラブにとって5年ぶりとなるCL白星を挙げた。次節は来月11日に行われ、ツルヴェナ・ズヴェズダはアウェイでミラン(イタリア)と対戦。シュトゥットガルトはホームでヤングボーイズ(スイス)と対戦する。
【スコア】
ツルヴェナ・ズヴェズダ 5−1 シュトゥットガルト
【得点者】
0−1 5分 エルメディン・デミロヴィッチ(シュトゥットガルト)
1−1 12分 サイラス・カトンパ・ムブンパ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
2−1 31分 ラデ・クルニッチ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
3−1 65分 ミルコ・イヴァニッチ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
4−1 69分 ネマニャ・ラドニッチ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
5−1 88分 ネマニャ・ラドニッチ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)