残酷なパワハラ上司に苦しめられたものの、「一発逆転した」というエピソードが寄せられた。静岡県の30代男性は、「新卒入社した会社がブラック企業でした」と打ち明ける。出社は早朝7時前、退社は21時過ぎという長時間労働で、「残業代も当然無し、休みは月3回、毎日の罵詈雑言など典型的なブラック企業でした」と振り返る。特に上司からは
「お前は親の育て方が間違っていた。なんの苦労もしたことのないようなやつがこの会社以外で上手くいくと思うな!」
などと、かなり辛辣なことを言われていたそう。そんな暴言を言われる時点でうまく行っているとは思えないが……。(文:篠原みつき)
「ここで務まらなかったならお前はどこに行っても無駄だ」
今ならパワハラで即アウトだろう上司の暴言に、当時はすっかり萎縮してしまっていたようだ。
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「私も当時新卒入社だったため、これが普通で、更に自分が悪いんだと自分を責め続けていました」
その結果、気の毒なことに「鬱病になり退職することに」なった。心身ともに上司に傷つけられたことが原因だろう。ところが、上司にその旨を伝えると
「ここで務まらなかったならお前はどこに行っても無駄だ」
と、またしても人格否定のパワハラをしてくる始末だった。男性は退職後も同期と連絡を取っていたが、「私の悪口ばかり言っていたようです」と上司の非道ぶりを明かす。
「お前今何やってんの?ていうか働いてんの?(笑)」
その後、一年ほど鬱病の治療に専念し、「なんとか完治したという判断をされた」ため、転職活動を開始したところ
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「たまたま地元の優良企業が求人を出しており、完全な異業種でしたが応募してみると内定を頂きました。面接の際に以前の職場のことを聞かれたため答えると『それはひどすぎる』と言ってくれ、そこで初めてあの会社は普通じゃなかったんだと思えました」
別の会社を経験し、新卒入社したのがブラック企業だったとやっと気付いたのだ。入社後も前の会社とは周りの対応や環境がまったく違い、「非常に働きやすい職場でした」と驚きを語る。
「年収も100万円以上上がり、土日はしっかり休めて残業も常識の範囲内でしかありませんでした。以前の会社の印象が強かったため、肩透かしのような気分でした。今この会社に入社して7年目を迎えました」
こう喜びを明かす男性だが、つい先日、前職の上司から連絡が入ったそうだ。やりとりをこう書いている。
「お前今何やってんの?ていうか働いてんの?(笑)」
「普通に働いてますし年収もそちらにいた時の倍になってますよ。結婚もしました」
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こう返信してから、上司からは返答がなかったという。男性は、底意地の悪い上司の心理を次のように推測していた。
「おそらく私が不幸のどん底にいることを期待していたけど予想外の答えが返ってきて困惑したんだろうなと思います。この連絡が来たからつい昔を思い出して書かせてもらいました」
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