「オリンパス」元CEOの違法薬物事件をめぐり、元CEOを恐喝したとして、自称カメラマンの男が警視庁に再逮捕されました。
恐喝などの疑いで再逮捕されたのは、東京・葛飾区の自称カメラマン金子高明容疑者(44)です。
金子容疑者は精密機器メーカー「オリンパス」元CEOのシュテファン・カウフマン被告(56)に対し、違法薬物の取引をめぐって「会社、マスコミ、警察にばらすぞ。悪い奴らをあなたや家族のところに送り込んでやる」などと脅した上、2500万円の支払いを求める書面を複数回渡し、口止め料として、カウフマン被告から現金50万円を脅し取った疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと、金子容疑者はさらに、6月のオリンパスの株主総会の直前、カウフマン被告に金を渡すよう要求した上で「大きなねずみが総会に忍び込む。だから、軽く考えるな」などとメッセージを送り、現金200万円を脅し取ろうとしたということですが、直後に、金子容疑者が覚醒剤取締法違反の疑いで現行犯逮捕されたため、未遂に終わったということです。
カウフマン被告は去年6月から11月にかけ都内で複数回にわたり、コカインやMDMAとみられるものを違法薬物として譲り受けた罪に問われていて、東京地検はきのう、麻薬特例法違反の罪で起訴し、金子容疑者についても、カウフマン被告に譲り渡した麻薬特例法違反の罪で起訴していました。
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この事件をめぐっては、警視庁に匿名の通報があり、カウフマン被告と金子容疑者の都内の自宅を今年6月に家宅捜索するなど、捜査が進められていました。
警視庁は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、調べています。