「それくらいいいじゃん、別に。うちが損してるわけでもないんだからさ」彼女も、気を遣って多めに払ってくれることもあるそうですが……
それも端数程度の話。そんなの完全に、小銭を用意するのが面倒くさかっただけでしょうよ。
コウタののんきな様子に私はイライラしてきました。
「損してないからいい」とか「金額を多めにもらってるからいい」ってことではないと思うのです。私が色々と処理するのが大変なのです。
コウタは「サツキちゃんが困ってるから、それくらいやってあげてよ」と簡単に言います。
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不在票の再配達依頼もストレスだし、箱をずっと置いておくのも邪魔だし、ユイが触ろうとしたら止めないといけないし……。
荷物だって、段ボールのままでなく、中身だけ持っていく。そうすると梱包されていた段ボールを潰すのも結構大変なのです。
私が語気を荒げると、コウタはさも面倒くさいといった様子でため息をつきました。
「サツキさんの代わりにフリマアプリで買い物をするのはもうやめてほしい」と話した私。
しかしコウタは聞く耳を持ってくれませんでした。
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「クルミが我慢すればいいだけの話」とまで言われ、私の怒りは頂点に達してしまいました。
どうして妻よりも同僚の方を優先するのでしょうか。
コウタの気持ちがまったくわかりません。
荷物を受け取り続ける日々が続くと思うと、憂鬱です。
【第3話】へ続く。
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