超高額馬のダノンエアズロック(牡3、美浦・堀宣行厩舎)が、チャレンジカップ(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
ダノンエアズロックは父モーリス、母モシーン、母父Fastnet Rockの血統。母は豪州でG1を4勝した名牝。半姉のプリモシーンは18年のフェアリーS、関屋記念、20年の東京新聞杯と重賞を3勝している。22年のセレクトセール1歳では4億5000万円(税抜)の高値で取引された。
ここまで6戦3勝。2歳時に新馬(東京芝1800m)、アイビーSとデビュー2連勝。3歳を迎え、重賞初挑戦の弥生賞は7着に敗れたものの、続くプリンシパルSでリステッド2勝目を挙げた。大目標の日本ダービーはレース前からテンションが高く、さらには2400mの距離も堪えて、14着に大敗。休み明けだった前走の毎日王冠でも6着に敗れたが、着差は僅かに0秒3だから、悲観する内容ではなかった。GIIIで相手関係が楽になる今回は当然、上位争いが期待される。
国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の重賞勝ち馬は14年のきさらぎ賞とチャレンジCを制したトーセンスターダム、19年きさらぎ賞を制したダノンチェイサーの2頭で2億5000万円(税抜)。したがってダノンエアズロックが勝てば、2頭を抜いて首位浮上となる。ここまでの歩みは上々だが、総獲得賞金は落札額の11分の1程度。今度こそは初タイトルをつかみ取り、更なる飛躍への足掛かりとしてみせる。