汚染水処理巡る架空事業で12億円詐取疑い、会社役員逮捕 大阪地検

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2024年11月28日 19:47  毎日新聞

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大阪高検、大阪地検、大阪区検が入る大阪中之島合同庁舎=大阪市福島区で、岩井香寿美撮影

 東京電力福島第1原発の汚染水処理を巡る関連事業をでっち上げ、下請けに応じた3業者から総額約12億5200万円をだまし取ったとして、大阪地検特捜部は28日、会社役員の隅田繁春容疑者(64)=京都市下京区=を詐欺などの疑いで逮捕した。特捜部は認否を明らかにしていない。


 逮捕容疑は2021年5月〜23年5月、ゼネコンが発注したとする廃棄物運搬事業の複数の注文書などを偽造。下請けに応じた3業者に「孫請け業者への代金を先に支払えば、ゼネコンから確実に下請け料を受け取れる」と持ちかけ、計約12億5200万円を詐取したとしている。


 特捜部によると、この事業そのものが架空で、注文書の作成に使われたゼネコンの印鑑も偽造されていた。隅田容疑者は下請けの3業者に対し、孫請け業者への代金を自身が実質経営する産廃収集会社の金融機関口座を経由して支払うよう指示。3業者にはゼネコンの下請け料の一部を装った少額を何度か入金することで、事業を信じ込ませていたとみられる。【高良駿輔】



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