カンファレンスリーグ(ECL)・リーグフェーズ第4節が28日に行われ、ハイデンハイム(ドイツ)とチェルシー(イングランド)が対戦した。
ここまでのECLにおいて、無傷の3連勝を達成している2チームが、前半戦の折り返し地点にあたる第4節で激突。ECLのリーグフェーズでは珍しい、欧州5大リーグのチーム同士の対戦が実現した。
試合の立ち上がりから主導権を握ったのはチェルシーで、この試合最初のビッグチャンスが到来。ペナルティエリア手前で前を向いたキアナン・デューズバリーが左サイドへ散らすと、ミハイロ・ムドリクが後方へ持ち出して中央へ折り返し、最後はマルク・グイウが左足を振り抜く。シュートは枠を捉えたが、GKケヴィン・ミュラーに阻まれる。
その後もデューズバリー・ホールやクリストファー・エンクンクらがゴールに迫りながら、ゴールネットを揺らすまでには至らず。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半へ折り返すと、遂に試合の均衡が破れる。51分、敵陣右サイド高い位置でアクセル・ディサシがボールを刈り取ると、セカンドボールを拾ったデューズバリー・ホールがスルーパス。右サイドを縦に破ったジェイドン・サンチョが折り返すと、ボックス内で待っていたエンクンクがファーストタッチで持ち出し、右足でシュートを叩き込んだ。チェルシーが先制に成功。エンクンク個人としては、ECL4戦連続となる5ゴール目を記録した。
1点ビハインドとなったハイデンハイムは69分、ペナルティエリア手前でセカンドボールを拾ったアドリアン・ベックがスルーパスを送ると、抜け出したパウル・ヴァナーがGKと1対1のチャンスを迎える。豪快に左足を振り抜いたが、シュートはGKフィリップ・ヨルゲンセンに阻まれた。
このままチェルシーの1点リードで終盤へ突入すると、86分にはアウェイチームがトドメを刺す。敵陣中央で顔を上げたレナト・ヴェイガが右サイドへ繋ぐと、パスを受けたサンチョはデューズバリー・ホールとのワンツーでボックス内のスペースへ侵入。マイナスへ折り返すと、フリーで走り込んだムドリクが右足でニアサイドを撃ち抜いた。ムドリクもこれで3試合連続ゴールを記録している。
試合はこのままタイムアップ。全勝チーム同士の対戦を制したのはチェルシーで、プレミアリーグの主力からは大幅なターンオーバーを実施しながらしっかりと首位の座をキープするなど、“優勝候補”の名に相応しい戦いぶりを見せた。
次節は12月12日に行われ、ハイデンハイムは敵地でイスタンブール・バシャクシェヒル(トルコ)と、チェルシーはホームでアスタナ(カザフスタン)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
ハイデンハイム 0−2 チェルシー
【得点者】
0−1 51分 クリストファー・エンクンク(チェルシー)
0−2 86分 ミハイロ・ムドリク(チェルシー)