歩く芸術、日体大伝統「集団行動」一発勝負に賭ける68人の青春ドラマに密着「4方向からの連続交差」に成功

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2024年11月29日 06:00  TBS NEWS DIG

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横浜アリーナで日本体育大が26日に開催した第61回体育研究発表実演会に密着した。伝統種目の「集団行動」では1万人以上の観客が見守る中、一糸乱れぬパフォーマンスを披露した。

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50年以上の歴史を誇る伝統のパフォーマンス「集団行動」。注目度は世界レベルで、2021年に開催された東京オリンピック™の開会式では、渋谷のスクランブル交差点で「交差」するという、まさに集団行動でしかできない演出で魅了した。

今回、「集団行動」に挑んだのは総勢68人。その魅力についてメンバーは、「歩きという誰でもできることで人を感動させることができる」(女性メンバー)。「人に見せるということの魅力に気づけた」(男子メンバー)と語る。

年に一度の大舞台の本番前日。指導する大海二朗監督からは「休憩しよう、もう何回やっても一緒だよ、やらないほうがいい」と厳しい一言が。ゲキを飛ばす監督に、プレッシャーで浮足立つメンバーたち。しかし、メンバーはすぐさまスマートフォンで練習映像を見ながらミスを話し合い、修正を開始。そんなメンバーたちを見て監督は「やるしかないんだから。その覚悟がない、一発で決めてやるって、どれだけの人間が思っているか、どれだけの人間が皆のことを信頼している?できるんだから自信持って」と鼓舞した。

迎えた本番当日、会場には1万人以上の観客が詰めかけた。4か月に及んだ練習の成果を見せる時が迫った。「覚悟は決まってますよ、やるしかないので」(男子メンバー)。

求められるのは一糸乱れぬ完璧な演技だ。本番が始まると、まずは十字に回転する風車をイメージした技を披露。そして名物「交差」、左右に分かれた4列のブロックが真正面から一気に交差、一人もぶつかることなくすり抜けた。さらに難易度は上がり左右に交差しながら前進する「ジグザグ歩行」を決めると大歓声が上がる。そして「後ろ歩行」ブロックが後ろ向きに交差すると観客が手拍子で盛り上げる。最後は今回の目玉、最も難しい「4方向からの連続交差」。四方から4つのブロックが、中央に向かって交差、見事に成功させた。

最後までやりきったメンバーたちは退場後、抱き合い大粒の涙をこぼした。大海監督が「歩けたな。良かったな」と話せば、女子メンバーは「合わないと思って不安でしたけど 楽しかったです」。男子メンバーも「120点ですね、歴代の指揮者たちの足元には及べたのかなと」話し、感慨に浸った。

※写真は風車をイメージした技

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  • 元々この集団行動の凄さ知ってるだけに見出しだけで鳥肌立ったわ
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