2026年3月に卒業予定の学生から、就職先として人気の企業はどこか。学情(東京都中央区)が調査結果を発表し、総合ランキングの1位は前年と同じく「伊藤忠商事」だった。2位は前年10位の「味の素」、3位は前年4位の「任天堂」が続いた。
伊藤忠商事は、7年連続で1位を獲得。同社を含む大手総合商社5社は、2023年度決算で過去最高益に近い水準の純利益を計上している。中でも非資源分野を主力とする同社は、他4社が資源価格の下落などで前年から純利益を減らす中、唯一増益となった。
アパレルやコンビニ大手のファミリーマートを軸にした生活消費分野など、学生にも親しみのある分野で業績を上げている点も大きそうだ。他にも、不祥事の影響で経営が悪化した中古車販売大手のビッグモーターを買収し、再建に乗り出したことも話題となった。
上位には、エンターテインメント系企業も数多くランクインした。3位「任天堂」、4位「オリエンタルランド」に続き、5位「東宝」、6位「集英社」、8位「KADOKAWA」、9位「講談社」と、トップ10に6社がランクインしている
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20位以内でも12位「バンダイ」、14位「ソニーミュージックグループ」、18位「小学館」、20位「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」と計10社がランクインし、前年調査時の5社を大幅に上回った。
金融系企業の「復権」も目立った。前年調査では、メガバンク3行のうちトップ100にランクインしていたのは「三菱UFJ銀行」(84位)のみだったところ、今回は58位に「三菱UFJ銀行」、77位に「三井住友銀行」、100位に「みずほフィナンシャルグループ」と、3行ともランクインした。
2026年3月卒業予定の大学3年生、大学院1年生5476人を対象にインターネットで調査した。期間は4月1日〜10月31日。
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