「紙巻きたばこと加熱式たばこの二刀流でやってます」という人は意外と多い。
それぞれに良さがあるし、便利な世の中になったな〜とも思うが、見方を変えれば、「なかなか紙巻きたばこ離れができません」という意思表示にも見える(デビュー時から加熱式たばこOnlyの人は除く)。
ということで、今回は紙巻きたばこユーザーが加熱式たばこを吸った場合、どれだけの満足感や吸い応えを得られるものなのか改めて検証。まずは「glo」のネオスティック計8銘柄を吸い比べてみた!
「glo」ネオ・クラシック・タバコ
従来の紙巻きたばこに近い風味を再現したという「ネオ・クラシック・タバコ」。強すぎず、軽すぎない絶妙なバランスとスムーズな喫味が特徴で、ネオシリーズのレギュラー製品の中ではもっとも濃厚な味わいだというが、実際に吸ってみると確かにたばこらしいビターさや渋み、辛みなどが感じられる。
最初は紙巻きたばこと比べて「少し軽すぎるかな〜」という感じもしたが、他のスティックもすべて吸った今となっては、「十分な満足感が得られる正統派のスティック」というイメージに。紙巻きたばこからの移行を考えている人は、まず一箱試してみると案外スムーズに慣れるのではないか。「ブーストモード」で吸うと、より重厚な苦味や辛味が楽しめるが、そのぶんニオイもキツくなることは覚えておこう。
「glo」ネオ・マイルド・タバコ
上品で落ち着いたたばこ葉の香りが特徴的な「ネオ・マイルド・タバコ」。先ほどの「ネオ・クラシック・タバコ」と比べてやや苦みを抑えた王道のマイルド系の味わいとなっているが、蒸気も思いのほか芳醇でコク深く、辛味もあり、クリーミーな味わいながらちゃんとしたキックも感じられる。
「ブーストモード」で吸うと一気にキツさが出てくるので、あえて「マイルド」を選ぶ人であればノーマルモードで十分に満足できるのではないか。非常にバランスに優れているので、迷ったときはコレを買っておけば間違いはなさそう。
「glo」ネオ・スムース・タバコ
「ネオ・クラシック・タバコ」はもちろん、「ネオ・マイルド・タバコ」よりもさらにライトな味を意識して作られたであろう「ネオ・スムース・タバコ」。箱を開けた瞬間にバニラっぽい香りが薄っすらと漂ってくる。
かなりライトなキックを想像して吸ってみると、意外にちゃんとした吸いごたえが感じられることにビックリ。ただロースト感はさほど感じられず、そのあたりが「スムース」たる所以なのかもしれない。紙巻きたばこ派には少し物足りない気もするが、「ブーストモード」で少し味を濃くできるので、うまく調整しながら楽しむ分にはいいかもしれない。
「glo」ネオ・マックス・メンソール
今年2月、「クール・エックス・ネオ・マックス・メンソール」から刷新し、新たに登場したのが「ネオ・マックス・メンソール」だ。とはいえ、基本的にはパッケージが変わっただけで、香りや味わい、価格などは据え置き。引き続き北海道産ミントも使用しているという。
実際に吸ってみると、本格的なメンソール感にちょっとビックリ。王道のちょうどいいメンソール感とたばこのビター感のバランスにも優れていて、紙巻きたばこのメンソール派からしても違和感なくおいしく味わえる。カプセルを潰すとさらに冷涼感も増すが、少したばこの甘みを邪魔している感覚も。「ブーストモード」を使うとまた一気にメンソール感もアップし、かなり喉元もヒンヤリ。個人的にはそのまま何もせず吸うのがもっとも美味しかったかな〜。
「glo」ネオ・フリーズ・メンソール・スティック
「ネオ・マックス・メンソール」よりもメンソール感の強さに特化した「ネオ・フリーズ・メンソール・スティック」。実際に吸ってみると、冷感と重厚感がしっかり伴ったメンソールといった感じで、カプセルを潰す前からかなりのスースー感が喉に突き刺さる。
カプセルを潰すとさらにキツくなるのだろう、と思いきや意外とバランスは悪くない。強めのメンソール感、アロマの清涼感が好きな人は、最初からカプセルを潰してとことん爽やかに味わってしまうのもいいだろう。カプセルを潰した時点でメンソール感は相当強いので、もはやブーストモードは使っても使わなくてもよさげな印象だ。
「glo」ネオ・フレッシュ・メンソール
こちらの「ネオ・フレッシュ・メンソール」はメンソール感とたばこのビター感のバランスにもっとも優れたスティックだろう。ピリッと辛いミントの味わいはしっかりあるし、喉の奥への冷涼感も確かに感じるが、それと同時にたばこの旨みもちゃんと感じ取ることができる。
ブーストモードで吸うと冷涼感が増すが、同時にちょっとしたエグみのようなものも感じるので、「ネオ・フレッシュ・メンソール」の場合はバランスに優れた素材の味を最後までそのまま楽しむのが吉か。
「glo」ネオ・ブリリアント・ベリー・スティック
ベリー系フレーバーの「ネオ・ブリリアント・ベリー・スティック」。最初は、紙たばこ派からすれば「なにそれ!」的な感じではあったが、これはこれでガムやグミのような美味しさがあって楽しく味わうことができた。
前半はブルーベリーの甘くてフルーティーな風味と、思った以上にしっかりと感じるメンソール感が全面に出ているが、何度かパフを重ねていくうちにたばこ感やキックも感じられるようになってくる。ブーストモードではメンソール感以上に苦みが目立つようにもなるが、カプセルを潰せばブルーベリーといちごの香りがさらに広がるので、この合わせ技が癖になるっていう人も多いかも。
「glo」ネオ・トロピカル・スワール・スティック
トロピカル系フレーバーの「ネオ・トロピカル・スワール・スティック」は、一部で果物ジュースに似ていると言われるほどフルーティーだとか。実際に吸ってみると、確かにわからんでもない。なんでも、トロピカルフルーツとともに山梨県産の桃も香料に使用されているのだという。
一方、メンソールの爽快感と辛みがかなり主張するので甘ったるい感じはさほどなし。カプセルを潰すとさらに芳醇な桃の香りがぶわ〜っと口の中に広がる。ブーストモードで吸うと、せっかくのバランスが壊れ、どっちつかずの味わいに変化してしまう気がしたので、本来の味のまま楽しんだほうがいいかも。
次回以降は「PloomX」のメビウスや「IQOS」のテリアシリーズも試してみたい。(猿川佑)