いきなり電話をかけてきた義姉。なんだかケンカ口調で怖かったので、とりあえず謝ります。けれど病気の子がいる今のわが家は、義母の助けがなければどうにもなりません。夫が遅くなる日は、電話して来てもらうようにしているのです。
「母に頼りすぎるのはやめてください!」義姉からの言葉に私は考えこんでしまいます。けれど義母はこれまでの十数年間ずっと、自分から「孫のために」と手助けを申し出てくれていたのです。夜になって夫に相談してみましたが……。
いきなり義姉に叱られて、私は戸惑ってしまいます。まるでうちが義母に頼りっぱなしになっているような言われ方……。たしかにわが家は義母の手助けがないと回りません。夫は仕事が忙しくて毎日遅いし、上の子たちもまだ小中学生。末っ子のコウスケに付き添っていると私は家のことができません。どうしても手が足りない状況で、近くに住む義母に頼るのは許されないものでしょうか?
ただ義姉も離婚したばかりで大変なのかもしれません。子ども3人を育てながら働いているから、一緒に住む義母に助けてもらいたいのだと思います。お互いの大変さを比べても仕方がないけれど、少し考え込んでしまいました。
【第2話】へ続く。
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