きょうだい同士が仲良く遊んでいるのを見るのは微笑ましいものです。ところがゲームが原因でケンカが勃発するのも「きょうだいあるある」ですよね……。親としてはそのきょうだいゲンカに頭を悩ませてしまうかもしれません。今回の投稿者さんも、三兄弟の様子に悩んでいるようですよ。
『わが家の三兄弟はいつも3人でボードゲームをしています。長男がいつも年下相手に手を抜かず毎回勝って、そのたびに末っ子が「勝てない、勝ちたい」と泣きわめきます。わざとゲームで負けるように長男に指示したほうが良いと思いますか?』
投稿者さんには息子さんが3人いて、それぞれ高校2年生、小学5年生と2年生です。3人はボードゲームで遊ぶのが毎日の日課。しかし勝つのはいつも長男で、弟たちは負かされるたびに悔しそうにしています。特に末っ子の悔しがり方はすさまじく、「勝てない!」と泣きだしてしまうのだそう。その様子をいつも見ている投稿者さんは、長男に「手を抜いてあげて」とお願いしようか考えている、と話してくれました。なかなか難しい問題です。
わざと負けさせるのはNG。末っ子のプライドが……
末っ子も嫌な気持ちになるかも
『わざと負ける必要はないと思う。「どうやったら勝てるか一緒に考えよう」とか「お母さんと練習しよう」とか、末っ子にアプローチしてみたら?』
『わざとゲームに負けてもらうのは良くないよ。わざと負けてもらってはたして末っ子は嬉しいんだろうか? 「お兄ちゃんは僕を子ども扱いしてる!」って余計に怒るかもよ』
悩む投稿者さんに対して、ママたちからは「わざと負けろと指示するのは良くない」と話してくれました。もし長男がわざと負けていることに末っ子が気づいたら、プライドが傷つくでしょう。投稿者さんが長男に「負けろ」と指示していることを知っただけでも嫌な気持ちになるかもしれません。当たり前の話ですが、子どもにだってプライドはありますからね。
親は下手に介入しないほうが良い
『末っ子も「勝ちたい」と泣くものの、「負けるからもうやらない!」とはならないんでしょ? 泣いてるとはいえ、負けたって楽しいってことなのよ。ゲームってそういうものじゃん。長男に「わざと負けろ」と親が指示するって、子どもたちには余計なお世話だと思うなぁ』
長男に指示するどころか、親である投稿者さんはそっとしておくのがいちばん良いとの声も聞こえてきました。毎日のように「負けた! 悔しい!」と泣きわめくものの、次の日になればまたゲームに参加しているのが現実です。きっと末っ子としても悔しい気持ちがありながらも、それ以上に「お兄ちゃんたちと遊べて楽しい」気持ちが大きいのではないでしょうか。「泣くから末っ子のことが心配」という親心も理解できますが、投稿者さんはそっと見守っておくのが良いと考えられたのでしょう。
他のゲームをやってみたら良いかも
『ババ抜きみたいな運だけのゲームをやってみたら? あとは神経衰弱でもやってみたら意外と高2が負けるかもよ。違う遊びもどんどんやってみたらどうだろう』
人生ゲームでいつも負けてしまうなら、違うゲームをやってみても良いでしょう。たとえば運に大きく左右されるババ抜きや、子どものほうが得意だともいわれている神経衰弱などはどうでしょうか。これならば末っ子が勝てる可能性もぐんと高くなるかもしれません。
毎日のゲームの時間はかけがえのない時間
『長男はもうすぐ大学生でしょ? 夜にみんなが揃うことも少なくなるだろうし、みんなが良い方向に進めるようなやり方がいいよ。兄弟関係の良い経験だね。20歳過ぎたら思い出話になるよ』
『思いっきり悔し泣きできるのも家庭内だからこそでしょうし、永遠に勝てないお兄ちゃんがいるって素敵なことだと思うけどなぁ。末っ子もお兄ちゃんにわざとは負けてほしくないのは、しっかりした強い子だと思うよ。きっとあと1〜2年もすればお兄ちゃんと遊ぶ時間も減っちゃうだろうから、それまでは「強い兄ちゃん、負かしたい兄ちゃん」って存在でいさせても良いと思うなぁ。末っ子が中高生になったときにお兄ちゃんに追いついたら、末っ子もお兄ちゃんも感慨深いんじゃない?』
投稿者さんは三兄弟のケンカに本気で悩んでいるのでしょう。しかしそれとは裏腹に、ママたちからはほっこりしたようなコメントも寄せられました。長男は高校2年生、一般的には「弟となんて遊びたくない」と言っても仕方がないような年頃です。それにもかかわらず毎日3人でゲームをしている様子に「微笑ましい」と感じたのでしょう。投稿者さんは毎日大変でしょうが、兄弟3人はかけがえのない時間を過ごしているのではないでしょうか。
兄弟3人が毎日ゲームのことで大騒ぎをしていて、ウンザリしている様子の投稿者さん。末っ子が毎日泣いて悔しがるとなると、長男に八百長を指示しようかという気持ちになるのも無理はないでしょう。しかしそこはグッと我慢。今はただ3人の様子をそっと見守っておくのが良いでしょう。兄弟にとっても、そして投稿者さんにとっても、この時間がいつか宝物になるかもしれません。
文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・Ponko
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