ゆうちょ銀行の定期貯金の利息計算が「単利」「複利」になるのはどんなとき?

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2024年11月30日 11:31  All About

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ゆうちょ銀行の定期貯金の利息は、預ける期間によって「単利」と「複利」でそれぞれ計算されることになっています。今回は、「単利」と「複利」の違い、計算方法を詳しく解説します。
ゆうちょ銀行には一般的な銀行の定期預金に相当する商品として「定期貯金」があります。定期貯金の利息を確認すると、預ける期間によって「単利」と「複利」でそれぞれ計算されることになっています。今回は、「単利」と「複利」の違いや計算方法を詳しく解説します。

ゆうちょ銀行の定期貯金とはどんな商品なの?

ゆうちょ銀行の定期貯金は、1000円単位で預け入れができます。預ける期間は1カ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、4年、5年のいずれかの期間から選択できます。

ゆうちょ銀行の定期貯金では、預入期間によって単利と複利が適用されます。具体的には次のように分かれています。

・預入期間が1カ月、3カ月、6カ月、1年、2年などの3年未満:単利で計算されます。
・預入期間が3年以上の4年、5年:半年複利で計算されます。

つまり、短期間の預入では単利が適用されますが、3年以上の長期運用では半年複利が適用され、より多くの利息を得られる可能性があります。

定期預金の利息計算の単利・半年複利はどのように計算する?

そもそも定期預金の単利・半年複利とは以下のように計算します。今回は便宜上、金利が1%の場合を例にします。

単利とは?

単利とは、預けた元本に対してのみ利息が計算される方式です。つまり、預けた金額(元本)そのものに対して利息がつくため、利息が発生しても、その利息にはさらに利息はつきません。

【具体例】
100万円を年1%の単利で預けた場合、1年間の利息は次のように計算されます。

・元本×金利=利息
・100万円×1%=1万円

つまり、1年間で得られる利息は1万円となります。次年度に継続して預け入れたとしても、この1万円には次年度は利息がつかず、常に元本100万円に対してのみ利息が計算されるのが単利の特徴です。

半年複利とは?

複利とは、元本だけでなく、発生した利息にもさらに利息がつく計算方式です。半年複利は、半年ごとに利子(利息)を計算して元本に組み込み運用します。これにより、時間がたてばたつほど利息が増えていきます。長期間預けた場合、単利に比べて大きな利息を得ることができます。

【具体例】
100万円を年1%の半年複利で預けた場合、最初の6カ月は単利の半分の5000円の利息がつきます。そして、さらに6カ月後にあたる1年後には元本の100万円に6カ月分の利息5000円を加えた金額に対して利息がつきます。半年ごとに付く利息は以下のとおりです。

・(元本+6カ月分の利息)×金利=1年後の利息
・半年後:100万円×1%×1/2(半年ごとのため)=5000円
・1年後:(100万円+5000円)×1%×1/2=5025円
1年後に得られる利息は、5000円+5025円=1万25円

複利は、利息にも利息がつき、元本部分が少しずつ増えていくのが特徴です。半年複利は、利息の付与されるタイミングが1年複利よりもさらに多く、複利効果が大きくなります。

まとめ

ゆうちょ銀行の定期貯金は預入期間によって、利息の計算方法が「単利」になったり「半年複利」になったりします。

最近は日銀の追加利上げの影響で、定期預金などの金利を引き上げる銀行が多くあります。もし普通預金から金利の高い定期預金などへの預け替えを検討している方は、金利と合わせて「単利」「複利」などの利息の計算方式も意識してみてはどうでしょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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