今週の日曜日は、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI・ダート1800m)が行われます。
過去10年のチャンピオンズCでは、前走初角で7番手以内の馬が8勝2着8回3着9回。単勝回収率111%、複勝回収率125%と優秀ですし、該当の馬には注目したいところです。
チャンピオンズCはダートの一線級が揃うレースになりますので、当然ながら道中のペースも速くなります。前走の初角である程度の位置につけている馬は前向きさのある証拠で、チャンピオンズCのようなハイレベルなレースでもテンから置かれずに追走できるため、このような傾向になっていると考えられます。
一方で前走の初角で8番手以下だった馬は2勝2着2回3着1回とノーチャンスではありませんが単勝回収率53%、複勝回収率32%と低調な数値となっていますので、期待値はそれほど高くありませんので、該当の馬は評価を下げて考えてもいいかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走みやこSに出走し初角8番手以下
[0-0-0-15]複勝率0%
該当馬:サンライズジパング
(過去の該当馬:23年セラフィックコール2番人気10着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるサンライズジパングが該当しました。
チャンピオンズCの前哨戦のひとつであるみやこSですが、近年はJBCクラシックや南部杯などのJpnI競走から参戦してくる馬に良績が集まっています。この2レースはみやこSと近い時期に開催されていますので、能力の高い馬は賞金の高いGI級競走に出走する傾向にあります。その結果、みやこSのメンバーレベルは低くなります。
そのようなレースレベルの中、初角8番手以下というのはテンのスピードがない証拠と言えます。チャンピオンズCはGIですので、当然みやこSよりもメンバーレベルは上がります。テンからのペースも速くなりやすいので、みやこSで初角8番手以下だった馬はよりテンに置かれる可能性が高くなります。序盤から苦しい位置での競馬を余儀なくされますので、結果的に力を出し切れずにレースを終えるケースが多いのではないかと思われます。
サンライズジパングの前走初角での位置取りは8番手。元々テンのダッシュ力はないタイプで、3走前の不来方賞では鞍上の武豊騎手が珍しく出ムチを入れていたほどでした。今回は強力なメンバーが相手になりますし、先行勢も揃っていることから序盤から厳しいポジションでの競馬が予想されます。
また、今回は6枠12番と外目の枠を引いてしまったことで、道中は距離ロスのある競馬になる可能性も十分に考えられます。過去の傾向や今回の枠を見ると、非常に厳しい競馬が待ち受けていそうですし、ここは人気でも軽視する勇気が必要になってくるかもしれません。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。