BWTアルピーヌF1チームは11月30日、ポール・アーロンを2025年のリザーブドライバーに起用することを明らかにした。アーロンはエストニア出身の20歳。同じくレーシングドライバーのラルフ・アーロンの弟だ。
2019年にシングルシーターデビューを飾って以降はメルセデスの育成プログラムに加入。しかし、FIA F3をシリーズ3位で終えた2023年シーズンをもってメルセデス育成を離れ、2024年シーズンはどこの育成プログラムにも所属しなかった。
そんなアーロンは2024年シーズンより、現在アルピーヌF1のチーム代表を務めるオリバー・オークスが率いるハイテック・パルスエイトからFIA F2にフル参戦を開始。7度の表彰台を獲得し、現時点ではドライバーズランキング4位。ルーキーの中ではガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)に続く2番手につけている。
また、2024年F1第23戦カタールGPと併催されているFIA F2第13戦ではフィーチャーレースのポールポジションを獲得しており、現在もドライバーズチャンピオンシップを制する可能性を残しているひとりでもある。
2025年にアルピーヌF1のリザーブドライバーに就任するアーロンは、「BWTアルピーヌF1チームに加わることは、信じられないほど特別なことだ。ここが若いドライバーにとって最高の場所であることは明らかだし、フラビオ・ブリアトーレとオリバーが僕にこのチャンスを与えてくれたことを本当にうれしく思っている」と、コメント。
「2025年から始まるリザーブドライバーとしてのハードワークの前に、僕は2024年のチャンピオンシップに集中しなければならない。これから本格的に仕事を始め、モータースポーツでのキャリアを歩んでいくことを楽しみにしている」
そして、アルピーヌF1のエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは「ポールが2025年のリザーブドライバーとしてBWTアルピーヌF1チームに加わることを大変うれしく思う」と語った。
「現在、F1では世代交代が進んでおり、多くの若手ドライバーがF1に参戦して活躍している。ポールは最高の才能の持ち主であり、彼をF1ドライバーに育て上げることを楽しみにしている」