ベアマンが今季3勝目飾る。宮田莉朋は暫定7位も追突でレース後審議に/FIA F2第13戦レース1

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2024年12月01日 02:20  AUTOSPORT web

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2024年FIA F2第13戦ルサイル レース1スタート
 現地時間11月30日、2024年FIA F2第13戦ルサイルのスプリントレース(決勝レース1)が行われ、オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)が優勝を飾った。宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は暫定7位となったが、レース中の追突により審議対象となっている。

 スプリントレースの上位10グリッドはリバースグリッドにより決定され、10番手タイムを記録したベアマンがポールシッターとなった。

 フロントロウ2番グリッドには4.5点差でドライバーズランキング2位につけるアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)、2列目3番グリッドにオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)、4番グリッドにジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)が続いた。

 なお、11番グリッドからスタートを迎えるはずだったジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)はテクニカルトラブルによりスプリントレースへの出走を取りやめたことがカンポス・レーシングからアナウンスされている。

 タイヤ交換義務のない23周のスプリントレースは日没後の現地時間19時20分、気温19度、路面温度23度となるなかスタートを迎えた。ベアマンがプライムタイヤ(ハード)、ハジャルがオプションタイヤ(ミディアム)と、フロントロウでもタイヤ選択が分かれるなか、ベアマンがホールショットを守る。

 そして7番グリッドスタートのビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)がオプションタイヤの後押しもあってか、一気に3番手までポジションを上げる。その後方では15番グリッドスタートの宮田(プライムタイヤ)が10番手まで浮上を果たした。

 ただ、宮田はアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)とのサイド・バイ・サイドのさなかにフロントウイング右側の翼端板を失い、苦しい状況下での戦いを強いられることに。

 2周目にDRS使用可能となると、オプションタイヤを履いたハジャルがターン10で易々とベアマンをパス。首位に浮上したハジャルは1周1.5秒ベアマンを突き放すペースを見せるが、オプションタイヤのデグラデーション(性能劣化)がいつ出るのかが注目された。

 そんななか、5周目に9番手を走行していたゲーテのマシンから白煙が巻き上がり、ゲーテはコースサイドにマシンを止めた。これで6周目にバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入される。

 7周目にグリーンを迎えると、3番手マルタンスを先頭とする6台の隊列がテール・トゥ・ノーズとなる。翌周には10番手のジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が背後に接近していた9番手宮田もこの隊列に追いつき、宮田もDRSが使用できるようになった。

 そんななか8周目にハジャルは「左フロントが厳しくなってきた」と無線を飛ばす。その言葉のとおり、9周目にはハジャルと2番手ベアマンとラップタイムが逆転し、ここから2台のギャップは縮まり始める。

 16周目、ハジャルとベアマンのギャップが1秒を切った。DRSが使えるようになったベアマンは一気に間合いを縮めるが、ハジャルも簡単には前を譲らない。一方で、17周目にはクロフォードがマルタンスをパスし3番手に浮上。2番手ベアマンとの6.5秒のギャップを縮めるべく、ここからスパートをかける。

 18周目、宮田がディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)に追突するかたちとなってしまい、ベガノビッチはポジションを下げてしまう。宮田はここで8番手のポジションをキープできたが、この追突についてはレース後審議となることに。

 続く19周目のターン1ではゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)とデュルクセンの2台が宮田に襲いかかるが、ここは宮田が勝負強さを見せてマローニ、デュルクセンを退ける。さらに、宮田はマルタンスをかわし7番手に浮上した。

 そして、21周目のターン1でついにベアマンがハジャルをかわしトップに浮上する。その直後、ハジャルは単独スピンを喫し4番手に後退する。またほぼ同時に、後方でクッシュ・マイニ(インビクタ・レーシング/アルピーヌ育成)がアントネッリに仕掛けたところで2台が接触。これでセーフティカー(SC)導入となり、そのままチェッカーを迎えることに。

 これでベアマンが今季3勝目を飾った。2位クロフォード、3位リチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)までが表彰台に登壇。

 以下、暫定結果では4位ハジャル、5位ポール・アーロン(ハイテック・パルスエイト)、6位ガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)、7位宮田、8位マローニまでがポイント獲得となった。なお、正式結果が出されたのち、続報を届ける。

 続く、フィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間12月1日21時20分(現地時間15時20分)から、タイヤ交換義務を有する周回数32周、もしくは60分+1周で争われる。

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