ブンデスリーガ第12節が11月30日に行われ、ドルトムントとバイエルンが対戦した。
ホームのドルトムントは、今季リーグ戦でここまで6勝1分4敗、アウェイのバイエルンは9勝2分無敗で首位を走る。両チームともにミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第5節で勝利して、今節を迎えた。前回対戦の昨季ブンデスリーガ第27節では、ドルトムントが2018年11月以来の“デア・クラシカー”での勝利を掴んでいる。
試合は立ち上がりから両チームともにアグレッシブにプレスをかけ、激しい攻防が繰り広げられた。すると、早い時間帯でドルトムントにアクシデントが発生。ヴァルデマール・アントンが負傷し、10分にニクラス・ズーレとの交代を余儀なくされた。
徐々にバイエルンが攻撃の圧力を強めたが、27分にドルトムントが個の力で得点を奪う。左サイドでパスを受けたジェイミー・バイノー・ギテンスが対峙したコンラート・ライマーをドリブルで置き去りにしてペナルティエリア内まで侵入し、強烈なシュートをゴールネットに突き刺した。ドルトムントが公式戦7試合連続無失点中のバイエルン相手に先制点を奪った。
先制を許したバイエルンをさらなるアクシデントが襲う。エースのハリー・ケインが負傷でプレー続行不能となり、33分にトーマス・ミュラーとの交代を余儀なくされた。前半はこのままドルトムントが1点リードで折り返す。
後半も立ち上がりから両チームがゴールに迫るスリリングな展開となった。バイエルンもドルトムントもゴール前で決定的なシュートを放つが、マヌエル・ノイアーとグレゴール・コベルの両GKがビッグセーブを披露し、得点を許さない。
それでも、85分にバイエルンがセットプレーの流れからドルトムントの牙城を破る。ペナルティエリア手前で得たフリーキックをレロイ・サネが蹴ると、シュートは壁に当たるが、跳ね返ったボールを拾ってオリーズへパス。オリーズがクロスを入れると、ペナルティエリア内でフリーになったジャマル・ムシアラがヘディングシュートをゴールネットに沈め、バイエルンが同点に追いついた。
試合はこのまま1−1で終了。バイエルンは公式戦無敗をキープ。ドルトムントは2010年〜2012年の5連勝以来となる“デア・クラシカー”連勝とはならなかった。
【スコア】
ドルトムント 1−1 バイエルン
【得点者】
1−0 27分 ジェイミー・バイノー・ギテンス(ドルトムント)
1−1 85分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)