ラッセル予選2番手「フェルスタッペンとのニアミスで、最速ラップのチャンスが消えた」：メルセデス／F1第23戦

　2024年F1カタールGPの土曜日、メルセデスのジョージ・ラッセルはスプリントで3位、予選では2番手を獲得した。後に、予選トップのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が1グリッド降格ペナルティを受けたため、ラッセルは繰り上がり、決勝をポールポジションからスタートすることになった。

　スプリントでは、1周目にオスカー・ピアストリ（マクラーレン）に抜かれて3番手に。その後、ラッセルはピアストリの1秒以内を走りながら、オーバーテイクの機会をうかがうが、ピアストリは、前を行くチームメイトのランド・ノリスのDRSを得て、ポジションを守り続けた。ラッセルは、2度、ピアストリの激しいディフェンスに遭い、苛立ちを募らせたものの、最後まで前に出ることができなかった。

　予選では、余裕をもってQ3まで到達。Q3の最初のアタックで暫定トップに立ったラッセルだが、最後のアタックラップで自己ベストを更新することができず、0.055秒差でフェルスタッペンに敗れ、予選2番手となった。

　その最後のアタックラップに向けたラップで、ラッセルはスロー走行していたフェルスタッペンに引っ掛かり、追突を避ける行動を余儀なくされていた。ラッセルは、それが自分のタイムに影響したと考えている。

■ジョージ・ラッセル（メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム）
スプリント　3位（2番グリッド／タイヤ：ミディアム）
予選　2番手（Q1＝1番手1分21秒241：ソフトタイヤ／Q2＝4番手1分21秒069：ソフトタイヤ／Q3＝2番手1分20秒575：ソフトタイヤ）

　素晴らしい一日だった。フロントロウからのスタートが4回続いていて、良い流れができている。

　Q3最初のラップは強力で、満足いくものだった。でも残念ながら最後のラップでそのタイムを更新することができなかった。その主な原因は、アウトラップでマックスとのニアミスがあり、グラベルにはみ出してしまったことだ。安定したラップを走れず、最後のプッシュラップに向けて、良い準備ができなかった。

　それでも2番手にはとても満足している。マシンの感触が素晴らしいし、ポジティブな要素がたくさんあるからね。

　上位4チームの争いが接戦になっているから、明日はエキサイティングなレースになりそうだ。明日はマックスと戦い、後ろのドライバーたちを抑え切ることができるといいね。今日のスプリントでの感じではレースペースは良さそうだし、タイヤも長持ちしそうだ。DRSトレインの中を走らずに済んで、レースを楽しめるといいなと思う。いろいろなことを試す機会がたくさんあるから、それを楽しみにしている。

（フェルスタッペンとのニアミスについて『Sky Sports F1』に対して語り）プッシュラップへの準備をしている時、そのラップが始まる2コーナー前にグラベルにはみ出したとなると、理想的な準備ができたとはいえない。本来ならタイムを更新できたのではないかと考えている。でも、タイムは0.3秒遅かった。

　僕たちには従うべきデルタがある。ペースの違いから事故が起きるのを避けるために、アウトラップでマシンのペースが遅くなりすぎないようにするよう、これが導入された。でも彼（フェルスタッペン）は明らかにペースを落としすぎていた。僕はルールに従っており、危うくクラッシュするところだった。