ダート競馬の勢力図を塗り替えた「サウスヴィグラス」 父や母父としても優れた影響力を発揮

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2024年12月03日 08:00  netkeiba

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種牡馬としても大活躍したサウスヴィグラス(写真は02年根岸S、撮影:下野雄規)
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【サウスヴィグラス】

 現役時代にJBCスプリントなど8つのダート重賞を制覇しました。のちに日本に輸入されることになるエンドスウィープの初年度産駒で、同馬がアメリカ供用時代に誕生させた外国産馬です。

 地方競馬における産駒成績が素晴らしく、2012年・2015〜2021年の計8回、地方の首位種牡馬となっています。2016年から2020年まで年間400勝以上の勝ち星を挙げました。ラブミーチャン、ヒガシウィルウィン、サブノジュニア、コーリンベリー、テイエムサウスダン、タイニーダンサー、ナムラタイタンなど、多くのダート巧者を出しています。

 ダート向きのスピードタイプで、鋭いダッシュ力と粘り強さが特長です。2歳戦から頭角を現し、古馬になっても活躍します。母の父としてもサントノーレを出すなど優れた影響力を発揮しています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「来年初供用の種牡馬にはどんなものがいますか?」

 まだ年内の競馬が終わっていないため未確定です。現時点で種牡馬入りが決まったもの、種牡馬入りするのではないかと思われるものを書き出してみます。漏れがあるかもしれませんがご容赦ください。

・ジャスティンパレス(父ディープインパクト)
・ジャスティンミラノ(父キズナ)
・シャフリヤール(父ディープインパクト)
・セリフォス(父ダイワメジャー)
・ソウルラッシュ(父ルーラーシップ)
・ソットサス(父シユーニ)
・ドウデュース(父ハーツクライ)
・ブラックブロッサム(父キタサンブラック)
・プロミストウォリア(父マジェスティックウォリアー)
・レッドベルオーブ(父ディープインパクト)
・レモンポップ(父レモンドロップキッド)

 海外からやってくる種牡馬はいまのところソットサスだけ。もちろん、まだ増える可能性はあります。

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