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バレーボール男子日本代表の新監督に就任が決まったフランス出身のロラン・ティリ氏(61)が、28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)でのメダル獲得を目標に掲げた。
2日にオンラインで会見し、「まずはロス五輪までに行われる国際大会の全てで表彰台に立つ。強豪を相手に経験と勝利を重ねることで、ロスの表彰台が見えてくる」と決意を示した。5シーズン指揮してきた日本の大阪B(旧パナソニック)は今季限りで退任し、同クラブの活動が終了する来年4〜5月に正式就任。専任で、任期は五輪後に行われるアジア選手権までとなる。
ティリ氏は、21年東京五輪で母国フランス代表を金メダルに導くなど国際大会での実績が豊富。監督を引き受けた要因について「日本の行く末に期待があった」と笑みを浮かべた。日本はメダルを目指した今夏のパリ五輪では2大会連続となるベスト8敗退。連覇したフランスとの違いについては「経験の差」とし「重圧の中で伸び伸びとプレーするまでに至らなかった」と経験の重要性を説いた。
選手選考は早くもスタートする構え。「大事なことは選手の体力、メンタル、技術。その3点を評価して選んでいく」と説明。「代表チームに年齢制限はない。最高の選手を集めて最高のチームを作ることが使命」と意気込みを語った。【勝部晃多】
◆ロラン・ティリ 1963年12月1日、アルジェリア生まれ。現役時代はアウトサイドヒッターとして活躍し、フランス代表では五輪2大会を含む400試合以上に出場。01年の現役引退後は12年までフランスのクラブチームで監督を務め、その間の05、06年はチェコ代表監督を兼任。12年から21年までフランス代表監督を務めた。20年からは大阪B(旧パナソニック)を指揮している。
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