バルセロナを率いるハンジ・フリック監督がマジョルカ戦への意気込みを語った。2日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
今夏に就任したフリック監督の下、ラ・リーガ開幕から7連勝を記録し、その後も順調に勝ち点を積み上げていたバルセロナ。しかし、第13節で日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダに今シーズン初の完封負けを喫すると、セルタ戦に引き分けを挟み、前節はラス・パルマスに1−2で敗れてリーグ戦3試合未勝利に。現時点では暫定首位に立っているが、1試合消化の少ない2位レアル・マドリードとの勝ち点差は「1」となっている。
失速気味のバルセロナは、現地時間3日に控えるラ・リーガ第16節では日本代表FW浅野拓磨が所属するマジョルカと対戦。リーグ戦4試合ぶりの白星を目指すフリック監督は「良いニュースは11月が終わり、12月に入ったことだ。チームは多くのものを与えてくれた。中盤は強度が高く、支配力があり、多くのチャンスを作り出した。しかし、それを決め切らなければならなかった」と直近のパフォーマンスを振り返りつつ、次のように言葉を続けた。
「このチームは若く、だからこそ学び続け、勝利を目指して戦わなければならない。ラス・パルマスが失点を減らしたことについては我々に責任がある。あのような試合ではチャンスを生かし、後方では粘り強く守る必要がある。不満や言い訳に聞こえるかもしれないが、ラス・パルマス戦では勝てたはずだった。だからこそ重圧を感じているし、より集中しなければならない。明日(マジョルカ戦)では攻撃に集中し、チャンスを生かすことが重要だ」
フリック監督はハイライン戦術を採用しているが、一部ではこの戦い方が攻略されつつあるとの声も挙がっている。そのことについては「失点には常に理由がある。私から見れば、それは適切なタイミングで適切なプレスをかけることと関係している。簡単に見えるかもしれないが、そうではない。仮に連動していれば、背後のスペースをケアすることができる。我々はプレスでミスを犯しているんだ」と強調した。
なお、マジョルカ戦では直近の試合を欠場したスペイン代表MFダニ・オルモが先発復帰する見込みと報じられている。