1口最大5万・最長3年間積み立てると満期時に積立総額の5%のヤマダポイントがもらえるはずだったが中止が決定した ヤマダデンキの公式アプリ「ヤマダデジタル会員アプリ」から申し込めるデジタル金融サービス「ヤマダNEOBANK」は、11月28日から、常設プログラムとして「ヤマダ積立預金プログラム」の申し込みを受付を開始したが、予想を上回る申し込みがあったとして、アプリ上での受付一時停止を経て12月2日に「満期特典」の中止を発表した。
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●積立額・積立期間に応じ満期時にヤマダポイントがもらえるはずだったが……
お得な案件だとSNSで大いに話題になった「ヤマダ積立預金 満期特典」は、家具・家電の購入やリフォームに向けた自動積立預金サービスの位置づけで、ヤマダデンキが銀行代理業者となり、住信SBIネット銀行のBaaS(Banking as a Service)として提供しているヤマダNEOBANKにおいて毎月指定の金額(1口あたり最大5万円)を積立すると、満期時に、利息とは別にヤマダポイントで積立総額の5%がもらえるという内容だった。なお、情報公開当初は積立総額の10%(常時5%+キャンペーン上乗せ5%)だったが、早々にキャンペーン分は撤回された。
全面的に中止・撤回された「ヤマダ積立預金プログラム」
ヤマダポイントは家電などの購入時に1ポイント1円として使うことができ、異なる業種・複数の店舗で使える大手共通ポイントほどではないが、ヤマダデンキの取り扱い商品が多いため店舗独自ポイントとしては使い道は広い。積立開始後、満期前に解約した場合は特典(ヤマダポイント)の進呈はないが、積立分は元本保証・預金保証制度の対象となっており、満期まで待てば必ず利息とポイントがもらえるとあって、大きなリスクは取りたくないがポイントを手に入れたい層が飛びついたようだ。
ヤマダデンキは、「ヤマダ積立預金 満期特典」について「一部の方からの大量の申込みがあった事を受け、当初の目的を鑑み、満期特典(積立総額の5%のヤマダポイント付与)について中止することを決定した」といい、「特典について、事前の想定・準備において弊社の見通しが甘かったと認識しており、お客様のご期待を裏切る結果となりました事を重く受け止めております」と陳謝している。すでに申し込んだ人に対しては、一人(一口座)につき、3000ポイントを12月末に進呈する予定。また、申し込んだ積立預金契約の取扱いについては協議のうえ、住信SBIネット銀行から通知する。
住信SBIネット銀行×ヤマダデンキの「ヤマダNEOBANK」(左)と、
店舗の「ヤマダデンキ」(右)はポイントでつながる同じグループ企業だ
ヤマダNEOBANKは、満15歳以上の日本在住者を対象に2021年7月に開始した銀行サービス。ヤマダデジタル会員アプリからのみ申し込みが可能で、独自の電子決済サービス「ヤマダPay」や、住信SBIネット銀行が発行するデビットカードの利用などに応じてヤマダポイントがたまる。住宅ローンなど、住信SBIネット銀行が取り扱う各種取引・金融サービスも利用できる。