限定公開( 12 )
11月30日、人気ファストファッションブランド「GU」の公式Xが投稿したプロモーション画像が波紋を呼んでいる。
投稿を見ると、《デートにいくよ!オシャレができたら組み合わせを番号で教えて》という文言とともに、全部で30個のファッションアイテムが掲載された1枚の画像が。各アイテムはそれぞれカードのようなデザインにおさめられている。
さらに、「A-5」はUVカットツイルロゴキャップ、「C-4」はプリーツスカートというように、各アイテムにはアルファベットと数字が振り分けられており、好きなアイテムを組み合わせて自分だけのコーディネートを作れるという仕掛けも組み込まれていた。
ただ、ネットでは、この仕掛けやカードのデザインがある人気ゲームに酷似しているという声が続出することに。
《ラブベリとGUコラボするのかと思ったら全然無許可だったのエグい》
《これコラボ暗示じゃなくて、ただの無許可パロだったらしくてびっくり横転 GUさすがにやっちゃいけんだろ 書いてなくても、どう考えてもラブベリだよ これをいや、オリジナルで考えました、は通用しないよ》
《消費者にコラボと思わせる、誤認表示のまさにいい例がこれ?!》
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「ラブベリ」とは、セガのキッズ向けカードゲーム「オシャレ魔女♡ラブandベリー」の愛称だ。04年に発売されたトレーディング方式のアーケードゲームで、特に小学生年代の女子から絶大な人気を獲得した。08年に稼働を終了したものの、未だに根強い人気を誇っており、今年8月から11月にかけては誕生20周年を記念して東京、愛知、大阪でイベントを開催。キャラクターとのコラボカフェも催され、盛り上がりを見せていた。
「ラブベリは髪型や服、靴などのファッションアイテムが描かれたカードを筐体にスキャンさせ、ステージに合ったコーデを作り、ライバルとのダンス勝負を楽しむリズムゲームです。カードは1回のプレイ毎に1枚出てきます。肝となるのはアイテムの組み合わせ次第で、ゲームの勝敗を決める『オシャレパワー(お洒落度)』が変わること。そのため、当時の小学生たちは約200種類以上あるカードを1枚でも多く集めようと必死でした。
今回問題となっているGUの画像を見ると、カード左のバーコード部分、左上のハートのアイキャッチ、色使いなど全体的なデザインはよく似ているように感じますね。そこに、アイテムを組み合わせてコーデを作るという、ラブベリの軸となるコンセプトまで重なったためにファンが反応しているのでしょう」(ゲーム業界関係者)
騒動を受け、「ラブベリ」の開発者で人気カードゲーム「甲虫王者ムシキング」を生み出したことでも知られる植村比呂志氏(59)もXで反応。GUの投稿を引用する形で、《気持ちは分かる 言ってくれたら広告宣伝費の予算内で着せ替えオシャレできるように作るぞい(もちろんキャラはGUオリジナル)》と綴った。また、一般ユーザーからコラボなのかを問われると、《もちろんコラボではない。ラブベリ風のプロモーションじゃな…》ときっぱりと否定した。
そこで本誌がこの件についてGUの広報に問い合わせたところ、メールで下記の回答が返ってきた。
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《この度は、ジーユー公式Xにおいて誤解を招く投稿をしてしまい、申し訳ございません。ジーユーは開発者、クリエイターの皆様の作品を尊重しており、今回も本投稿を通じてフォロワーの皆様に楽しくスタイリングを考えるきっかけを提供したいという意図で、投稿させていただきました。誤解を招くことのないコミュニケーションに一層留意しつつ、フォロワーの皆様に喜んでいただけるような投稿を通じて、ジーユーの商品や施策を発信していきたいと考えています》
プロモーション画像がラブベリに似ているのはあくまで“誤解”で、デザインを模倣する意図はなかったとの主張のようだ。
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